日立システムズとパスコ、ドローンによる3次元測量を支援するクラウドサービス

　株式会社日立システムズと株式会社パスコは17日、ドローンによる3次元測量（地形や構造物などを立体的にデータ化するために行う測量）の支援サービスを、9月から提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

　日立システムズでは、全国のサービス拠点やクラウド基盤を活用し、ドローンの操縦や撮影代行、撮影した画像の加工と分析、ハイブリッドクラウド環境でのデータの保管・管理、業務システムとのデータ連携支援などを提供する「ドローン運用統合管理サービス」を提供している。

　今回はこのサービスを通じ、パスコが開発した現場支援アプリケーション「PADMS-SmartSOKURYO」を、クラウドサービスとして全国の建設会社や測量会社向けに提供する。これにより、ドローンを利用して3次元測量を行う際に、作業を正しく行うための現場作業を支援するという。

　具体的には、作業計画に基づいた作業項目をタブレット端末上で提示するとともに、音声ナビゲーションにより、漏れなく作業を実施することを支援する。対空標識を設置する際には、GPS機能によって撮影計画通りの場所へ設置できるように支援するほか、撮影終了後は、撮影角度や枚数に不備がないか、焦点がずれた写真がないかなどをタブレット端末で確認でき、必要に応じて取り直しを行うこともできる。

　これにより、撮影計画に基づいた正しい手順通りに撮影を行い、要求精度を満たす3次元測量データを作成することが容易になるとした。

　一方で、遠隔地にいる管理者が現場の作業状況を把握できる「リアルタイム情報共有機能」や、フライト実施後のレポート作成を支援する機能も搭載しており、これらの機能を日立システムズのクラウド環境で提供するとのこと。