2018年第1四半期の国内外付型エンタープライズストレージ支出額、オープンシステム向けの中・上位がプラス成長

　IDC Japan株式会社は28日、2018年第1四半期（1月～3月）の国内外付型エンタープライズストレージシステムの支出額実績を発表した。それによると、2018年第1四半期の同市場の支出額は、前年同期比5.4％増の519億8200万円になったという。

　これをセグメント別に見ると、メインフレーム向けが前年同期比20.2％減の56億7100万円、オープンシステム向けが同9.7％増の463億1100万円。メインフレーム向けは2015年の大型更新のピーク以降、支出が低迷する一方で、オープンシステム向けはハイエンドとミッドレンジがプラス成長となり、高い成長率を記録しているという。

　2018年第1四半期の同市場では、オールフラッシュアレイ（AFA）が前年同期比23.3％増の82億600万円、ハイブリッドフラッシュアレイ（HFA）が同27.5％増の199億2700万円と高い伸びを示しているが、オールHDDアレイは同11.8％減の238億4900万円で、搭載メディアのHDDからフラッシュへの移行は引き続き進んでいるとした。

　なおIDCでは、製品仕様上フラッシュしか搭載できない製品をAFAと定義しており、すべフラッシュ構成にできる製品でも、HDDが搭載可能なものはHFAに分類されている。

　また、2018年第1四半期の外付型エンタープライズストレージシステム売上額をベンダー別に見ると、上位5社は富士通（シェア22.3％）、日立製作所（17.4％）、デル（11.8％）、NEC（10.8％）、ネットアップ（10.5％）となった。

国内外付型エンタープライズストレージシステム市場の支出額推移、2016年第1四半期～2018年第1四半期（出典：IDC Japan）