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SAPジャパン、デジタルツインのネットワークを実現する「SAP S/4HANA Cloud for intelligent product design」を提供開始
2018年6月5日 15:03
SAPジャパン株式会社は5日、実世界の物理資産を仮想世界で再現する「デジタルツイン」の新しいソリューション「SAP S/4HANA Cloud for intelligent product design」を日本市場向けに提供開始した。
ソリューションは、SAP Cloud Platform上に構築され、デジタルツインのネットワークによる新しいビジネスモデルを実現。デジタルツイン情報を共有することで、新しい製品についてのインサイトをリアルタイムで得ながら、社内および社外の関係者と連携して、エンジニアリング文書の保存、共有、レビューを行えるとしている。
SAPが提供するデジタルツインのネットワークは、資産と製品の仮想的定義、物理的定義、条件的定義、商業的定義をリアルタイムに同期することで、イノベーションの加速、業績の最適化、サービス要件の予測、診断の改善、意思決定に貢献。製造メーカー、設備資産オペレーター、サプライヤー、サービス企業の間でさらに緊密なコラボレーションが可能になり、デジタルツインとSAPの製造ソリューション、クラウドネットワーク、SAP Leonardoの機械学習、ブロックチェーン、IoTなどを組み合わせる手法により、製品ライフサイクルを最適化する。
オンプレミスとクラウドの両方のソリューションからのデジタルツインビジネスデータ、製品情報、設備資産マスターデータ、IoT接続データを同期することで、物理世界をデジタル化。SAP Predictive Engineering Insights、SAP Predictive Maintenance and Service、SAP 3D Visual Enterpriseなどのソリューションにより、高度なデータ処理機能と、設定、状況、条件、制御などのリアルタイム情報を利用できる。
また、エンタープライズグレードのデータ処理機能を使用することで、デジタルツインの構築、アクセス、更新を行い、ビジネスプロセスを推進。SAP S/4HANA、SAP Engineering Control Center統合ツール、SAP Hybris Service Cloudソリューション、SAP Manufacturing Integration and Intelligenceアプリケーション、SAP Manufacturing Executionアプリケーションなどの製品・サービスにより、メーカーやオペレーターにエンドツーエンドのプロセスサポートを提供する。
さらに、SAP Aribaソリューション、SAP Asset Intelligence Network、SAP Distributed Manufacturingアプリケーションなどのネットワーク製品・サービスにより、製品や設備資産に関するコラボレーションのための仮想プラットフォームを提供。デジタルツインのネットワークについて、安全なデータアクセス、共有とガバナンスをグローバル全体で実現するとしている。