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シーイーシー、工場IoTデータを可視化する「Visual Factory」を発表

 株式会社シーイーシーは24日、IoTデータを可視化し、生産現場のQCD(品質・コスト・納期)向上と迅速な意思決定を支援するシステム構築サービス「Visual Factory」を、6月に提供開始すると発表した。

 Visual Factoryは、製造業で導入が進んでいる設備のIoTに加えて、作業者の状態・動作や、材料・製品の状態を統合的に可視化するサービス。シーイーシーが開発した製品・ソフトウェアで構成し、生産現場の環境に合わせて柔軟に構築できる。

 生産管理板・設備点検表・品質管理簿など工場に点在するさまざまな情報がデジタル化されていない、統合的に可視化する手段がない、SCADAで設備停止状態は把握できるが復旧のためにとるべき行動を決められないといった、生産現場の状態を把握する際の課題に対し、工場IoTの生データを設備・人・モノの状態・動きとして意味付け。統合的に可視化することで、「生産阻害要因の真因追求」「計画外の事象に対する生産現場での迅速な意思決定」を支援し、「ものづくりのQCD」に貢献する。

 顧客はVisual Factoryを活用することで、拠点ごとの生産進捗状況を出来高で把握し、遅れが発生したラインや設備のアラームを確認し、関連する設備・人・モノの状態からQCD向上への対策立案と迅速な意思決定を行える。

 Visual Factoryでは、組立加工製造業をモデルにした可視化メニューを用意しており、生産現場の特性に合わせて可視化メニューの選択・カスタマイズが可能です。また、システムで利用するデジタルデータの取得には、シーイーシーが従来から提供している設備や人・モノのIoT製品と連携して活用できる。

 シーイーシーでは今後、Visual Factoryの可視化メニュー拡充、対応センサーや他社IoTプラットフォームへの対応を積極的に行うことで、生産現場のデジタル化・可視化を進めるとともに、生産現場で利活用できるサービスを拡充していくとしている。