ニュース

NTTデータがVMwareとGlobal SISO契約を締結、VMware製品で顧客企業のDXを支援

開発クラウドにもVMware環境を追加

 株式会社NTTデータは15日、米VMwareと「VMware Global System Integrator & System Outsourcer」(以下、Global SISO)契約を締結すると発表した。これに伴いNTTデータグループは、VMwareの製品・サービスを用いて、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するシステム構築・アウトソーシングサービスをグローバルで提供するという。なお、同契約の締結は日本企業では初めてとのこと。

 Global SISOパートナーシップとは、グローバルに展開するシステムインテグレータ/システムアウトソーサーを対象としたVMwareとのパートナーシップで、世界でも限られた企業のみが締結できるという。

 今回のパートナーシップ締結によってNTTデータは、VMwareから提案サポートや導入・運用支援などの技術サポートを受けて、顧客企業への提案からシステム構築・運用までを提供できるようになった。同社では、今後、国内外においてVMwareとの共同ソリューション開発の協業強化を図るとしている。

 またNTTデータは、全社のシステム開発環境を集約した「統合開発クラウド」に、VMwareの仮想化ソフトウェア構成されたプラットフォーム「VMware Cloud Foundation」を追加する。これにより、VMware製品を利用している顧客企業において、既存IT資産を生かした開発を「統合開発クラウド」で実施可能になるとのこと。また、ネットワーク仮想化、ストレージ仮想化、マルチクラウド機能など、最新インフラテクノロジーとの融合も容易に実現できるという。

 加えて統合開発クラウドでは、クラウド上での仮想化環境の利用が可能な「VMware Cloud on AWS」と連携したハイブリッドクラウド環境や、コンテナ技術を利用した環境も追加していく予定。

 NTTデータは、VMware製品関連のシステム構築ビジネスなどにおいて、2020年度末までに、累計400億円の売上をグローバルで目指すとしている。