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NTTデータ、既存IT資産のデジタル化推進でレッドハット/Dell EMCと協業

 株式会社NTTデータは19日、レッドハット株式会社およびEMCジャパン株式会社と連携し、既存IT資産のデジタル化(Legacy Digital Integration)を推進する基盤を、一般企業に向けて提供開始すると発表した。

 NTTデータでは、2017年から開発基盤「統合開発クラウド」の全社展開を実施している。統合開発クラウドでは、Dell EMCのハードウェアとレッドハットのクラウドプラットフォームソフトウェア「Red Hat OpenStack Platform」を統合することで、高速かつ安定性の高い開発環境の提供を可能にしている。また、現在は第二段階として、金融機関向けクラウドサービスOpenCanvasをはじめとして、統合開発クラウドで十分に検証された基盤の商用システムへの導入を進めている。

 NTTデータでは、この全社展開で検証された最適なクラウド基盤を、スムーズかつ確実に顧客企業に提供することを目指し、レッドハットおよびEMCジャパンと連携。NTTデータの顧客に対して、既存IT資産を安全かつ高速にクラウドプラットフォームに移行することを可能とし、3社提供の体制を構築することで商用導入をスムーズかつ確実に行い、システム開発から保守までトータルな顧客サポートを実現する。

 連携では、NTTデータがノウハウ集約によるソリューション化と商用適用におけるシステムインテグレーションを、Dell EMCがハードウェア/ソフトウェアの提供およびサポート窓口を、レッドハットがグローバルなクラウド技術・コンテナ技術導入の経験に基づく技術提供とソフトウェアのサポートをそれぞれ担当。これにより、利用企業はシステム障害やデータ損失が許されないシステムのクラウド移行を確実に行うことができ、安定運用可能なクラウド基盤を利用できるとしている。

 また、今後はコンテナ技術をベースとしたPaaS基盤の提供を予定しており、そのための共同検証を実施。2018年度以降、企業にPaaS基盤の提供を開始するとともにグローバル市場への展開を進め、2020年度中に200億円の売り上げを目指す。