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ハンモックのOCRソフト「AnyForm OCR」、データ入力業務の自動化支援機能を強化

 株式会社ハンモックは9日、取引先帳票対応OCRソフトウェア「AnyForm OCR」の新版「同 Ver.5.0」を販売開始すると発表した。あわせて、OCRが帳票内容を読み取ってデータ化し、それをRPAで繰り返し入力するといった、データ入力業務の効率化ニーズが高まっていることを受け、OCRの前処理として必要な帳票振り分け機能の強化するため、オプション製品「AnyForm 帳票自動振分」も提供する。

 AnyForm OCRは、従来のOCRソフトが苦手としてきた、取引先システムから出力される帳票に対してもOCR処理を行える製品。明細行が増減する可変明細帳票への対応が難しかった従来の製品と異なり、独自の画像認識処理によって、そうした帳票に対してもOCR処理を行えるほか、OCR帳票を設計するデザイナーの操作性が高いため、多種類の帳票も効率的に設計できるという。

 今回の新版では、まず、RPAなどの他システムとの連携を強化するため、OCR結果のデータをエクスポートした後に、exe/batファイルを実行できるようになった。これにより、後続システムとのシームレスな連携を実現する。またOCRエンジンが強化され、QRコードやバーコードを読み取れるようになったとのこと。

 同時に提供されるAnyForm 帳票自動振分オプションは、帳票内のキーワードで帳票を識別し、振り分けを行えるようにするもの。

 FAXはFAX番号などの情報により振り分けできるが、郵送されてきた帳票については、振り分けするための情報がないため、これまでは手動で振り分けする必要があった。しかしこのオプションを利用すると、テキスト、QRコード、バーコードといった3種類の識別情報で自動振り分けを行えるので、帳票の受取方法にかかわらず、正確かつ迅速な帳票振り分けを実現するとしている。

 価格は、サーバー/クライアント型の「AnyForm OCR Enterprise」が610万円から、1台のクライアントで完結する「AnyForm OCR Desktop」が200万円、AnyForm 帳票自動振分が50万円。出荷開始は7月2日を予定している。