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オリゾンシステムズ、フローベースのトラフィック監視・分析ソリューション「Flowmon」AWS版を6月から提供

 オリゾンシステムズ株式会社は、チェコFlowmon Networksが開発しているフローベースのネットワークトラフィック監視・分析ソリューション「Flowmon」において、AWS対応版を6月1日より販売開始すると発表した。

 Flowmonは、ネットワーク機器から収集したNetFlow、IPFIX、sFlowなどのフロー情報を用いて、ネットワーク全域の可視化を行うソリューション。具体的には、中核となる「Flowmonコレクタ」が、フロー情報(送信元/送信先IPアドレスやポート番号、プロトコル番号などの通信統計情報)を、フロー情報生成可能なスイッチやルータ、またはフロー情報生成専用装置「Flowmonプローブ」などから収集し、蓄積・分析することにより、ネットワーク全域や個々の通信をWeb管理コンソールから可視化できるようにする。

 これにより、ネットワーク内の既知・未知の脅威の発見、誤使用や不正使用の検出を可能にしているとのこと。

 今回発表したAWS対応版は、AWSのクラウド環境上で利用可能なFlowmonコレクタを提供する。ユーザー企業のAWSアカウント上で利用できる形態でFlowmon AMI(EC2インスタンスイメージ)を提供するほか、スペックに合わせたインスタンス作成代行も行うとのこと。

 従来のハードウェアアプライアンス版、VMware仮想アプライアンス版と比べて、より低価格かつ短期間でFlowmonソリューションを利用できるようになるのが特徴。またクラウドの特性を生かし、必要な性能スペックや機能を柔軟に選択できる点もメリットとした。

 なおFlowmonの最新版であるバージョン9では、FlowmonプローブとFlowmonコレクタ間におけるフロー情報の送受信が、従来のVPN経由/UDP通信に加え、TCP通信および暗号化通信(TCP/TLS)を利用可能になっている。AWS対応版でも同様にTCP/TLSを利用でき、クラウド上において、より手軽にフロー情報転送のセキュリティを確保できるとしている。

 AWS対応版のラインアップとしては、1秒間のフロー処理量(fps)とストレージ容量の違いにより8モデルを用意。Flowmon ADS、Flowmon DDos Defenderなどのオプションも必要に応じて選択可能だ。

 価格はオープンだが、VMware仮想版のライセンス費用(AWS費用別)が適用されるとのこと。なお、仮想版の参考価格は100万円(税別)から。