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オリゾンシステムズ、Kempのロードバランサー「LoadMaster」を販売

トラフィック可視化・分析アプライアンス「Flowmon」と連携

 オリゾンシステムズ株式会社は25日、米Kemp Technologies(以下、Kemp)と国内総代理店契約を締結し、同社のロードバランサー「LoadMaster」を販売開始すると発表した。

 LoadMasterは、全世界138カ国で2万5000を超えるユーザーに導入されている製品で、ハードウェアアプライアンス、仮想アプライアンス、クラウド型の3つの提供形態がある。SSL処理性能が高い「LMOS(LoadMaster OS)」のアルゴリズムとLSIによるアクセラレーションにより、競合他社の同等価格製品と比較して3~4倍の高い処理性能を提供。ホットスタンバイのフェイルオーバーメカニズムにより、高可用性を実現するとともに、アプリケーションサーバーのヘルスチェックと多様な負荷分散方式により、トラフィックを常に安定したサーバーへリダイレクトする。

 直感的なWebユーザーインターフェイスや、PowerShellからのアクセス用APIのサポート、およびWebサービスモデルの開発を容易にするREST APIを用意。アプリケーションテンプレートの利用によるデプロイの最適化とREST API、PowerShell活用で、DevOPSツールなどの運用フレームワークを使用することなく、システムの構成と管理を自動化する。

 また、Kempは、オリゾンシステムズが国内総代理店を務めるチェコのFlowmon Networksを2020年11月に買収し、トラフィック可視化・分析アプライアンス「Flowmon」と連携させ、NetFlow情報を生成・出力するエクスポート機能をLoadMasterに搭載している。これにより、FlowmonはLoadMasterを通過するトラフィックも分析対象に加えることが可能となり、より多角的なトラフィック可視化・分析が実現できるようになった。

 Flowmonと連携させることで、何か問題が発生した場合に、それがアプリケーションによるものかネットワークによるものかといった原因の特定や、パフォーマンスの低下となる問題を早期に的確に把握することが可能となり、サービスの安定性をさらに高められると説明。オリゾンシステムズは、Kempとの新たな契約により、FlowmonとLoadMasterを組み合わせて、ITシステムの可用性向上、パフォーマンス改善や品質向上のために、より付加価値の高いソリューションを提供していくとしている。

「Kemp LoadMaster」と「Kemp Flowmon」のソリューション構成図