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日本ヒューレット・パッカード、ソフトウェア版無停止サーバー「Virtualized NonStop」のVMware対応版
2018年4月26日 13:12
日本ヒューレット・パッカード株式会社は26日、無停止コンピューティングを実現するソフトウェアソリューション「HPE Virtualized NonStop」において、VMware ESXi 6.5対応版を提供すると発表した。同時に、必要リソースの急激な変化に対応する新しいライセンス体系「NonStop Dynamic Capacity」、コストパフォーマンスに優れたエントリーモデル「HPE NonStop NS2 X2」を発表している。
Virtualized NonStopは、無停止サーバー「HPE Integrity NonStopサーバー」のソフトウェア機能を、x86サーバーの仮想マシン上で運用可能にするソリューション。独自の「プロセスペア技術」などによって、障害時でもシステムを再起動することなく処理を継続することができる。
2017年よりKVM(Linux)版を提供してきたが、今回はVMware版を新たに提供。無停止システムの中核となる「HPE NonStop OS」や無停止対応ミドルウェアが、VMware仮想マシン上で利用可能になる。
なお導入にあたっては、Virtualized NonStop構築用のVMware vRealize Orchestratorワークフローを利用してシステム配備を自動化できるため、サービス提供の効率性、運用管理、ITの俊敏性を向上させるとしている。
価格は、「HPE Virtualized NonStop エントリークラス」2CPU(2コア)で635万6400円(税別)から。Virtualized NonStop OSソフトウェアライセンス3年分と、TPモニター TS/MP、C/C++ HOST COMPILER、MEASURE SW、VIEWSYS SW、APP SERV JAVA SWなどのミドルウェアライセンス3年分を含んでいる。
同時に発表されたNonStop Dynamic Capacityは、急な処理量増加などに伴ってリソース追加が必要となった場合に、活性化されていないコアを一時的に活性化することで、NonStopサーバーの処理能力を増強可能にする、新しいライセンス体系。NonStopサーバー初のコンサンプションモデルとして提供を開始し、今後も拡充する予定とのことだ。
またNonStop NS2 X2は、x86サーバーで構成されたハードウェア上に仮想化ソフトウェアを実装して提供されるNonStopサーバー。x86サーバー、ネットワーク、ストレージ、ハイパーバイザーがあらかじめ構成された状態で出荷され、導入の簡素化を実現する。
なお日本ヒューレット・パッカードによれば、NonStopサーバーラインアップの中で最もコストパフォーマンスに優れたモデルとなり、テスト環境や中小規模事業所での商用システムに最適としている。
価格は、2CPU(2コア)、HDD×12の最小構成で1972万1300円(税別)から。こちらも、Virtualized NonStop OSソフトウェアライセンス3年分と、ミドルウェアライセンス3年分を含んでいる。