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HPE、無停止データベースのターンキーソリューション「HPE NonStop SQL Cloud Edition」

コンバージド無停止サーバーのラック型も提供

 日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、HPE)は4日、無停止データベース「HPE NonStop SQL/MX」にデータベース管理ソフトウェアとデータベースモニタリングツールをバンドルしたソリューション「HPE NonStop SQL Cloud Edition」を、同日より提供開始すると発表した。同時に、ラックマウント型のコンバージド無停止サーバー「HPE NonStop NS4 X4」「HPE NonStop NS8 X4」も提供開始する。

 HPE NonStop SQL Cloud Editionは、オンプレミス、クラウド、いずれの環境においても、データベースを利用するためのすべてのソフトウェアがバンドルされたターンキーソリューション。高い可用性と連続稼働能力を備えるほか、運用時に考慮すべきポイントが少なく、修正プログラムやセキュリティパッチのリリース頻度が非常に少ないため、低TCOを実現できるという。

 このソリューションに含まれるHPE NonStop SQL/MXは、ミッションクリティカルなアプリケーションを無停止で提供するための超並列リレーショナルデータベースで、HPE NonStopプラットフォームおよびOSと緊密に統合されている。

 アクティブなハードウェアの冗長性とプロセスペア技術により、完全な耐障害性を維持できる点を特徴としており、障害が発生した場合は、システムを再起動することなく、瞬時にバックアッププロセスに処理を引き継いで、業務への影響を排除できる。また、マルチテナント機能やクラウド環境へのプロビジョニング機能を備えるため、クラウドサービス事業者は、DBaaS環境を容易に構築できるとした。

 データベース管理ソリューションのHPE NonStop SQLXPressでは、高いセキュリティを維持しながら、業務に必要な管理タスクをより簡単に実行可能。マルチテナンシーやDBS APIをGUIで簡易に操作でき、迅速なメンテナンスを行えるので、データベース管理コストの削減につながるとしている。

 3つ目のコンポーネントであるデータベースモニタリングツールのHPE NonStop Database Analyzerでは、特別なスキルを必要とせず、データベースのワークロードをGUI画面からリアルタイムに監視・解析可能。Workload Management Services(WMS)の情報を履歴として保管し、現在のみならず過去のワークロード情報の参照・分析を行えるとのことだ。

 一方ハードウェアとしては、コンバージド無停止サーバーのラック型であるHPE NonStop NS4 X4およびHPE NonStop NS8 X4を新たにラインアップする。フォームファクターは旧来のブレード型からラック型へと変更しているものの、独自の無停止型超並列アーキテクチャは継承されており、InfiniBand HDR(100Gbps)の採用により性能強化を実現した。

 加えて、実行プロセスまでも冗長化する「プロセスペア技術」と、OSに実装されたメッセージシステムにより、業務サービスの無停止を実現。LinuxやWildFlyといったオープンソースソフトウェア(OSS)との親和性が強化された。

 なおHPE NonStop NS4 X4はXeon Bronze 3200シリーズ、HPE NonStop NS8 X4はXeon Gold 6200シリーズのCPUを搭載するとのこと。