ニュース

デジタルアーツ、暗号化ファイルをクライアントソフト不要で閲覧できる新機能を搭載した「FinalCode」新バージョン

 デジタルアーツ株式会社は、企業・官公庁向けファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode」の新バージョンとして、暗号化ファイルを受け取った社外ユーザーがクライアントソフトをインストールする必要なく暗号化ファイルを閲覧できる「ブラウザービュー」機能を搭載したVer.5.4の提供を4月26日に開始する。

 ブラウザービュー機能は、社外ユーザーへ暗号化ファイルを送付する際、FinalCodeのクライアントソフトがインストールされていないデバイスでも、ブラウザー上で暗号化ファイルを閲覧することができるもので、無償で利用可能。

 ブラウザービューに対応した暗号化ファイルはHTML形式で作成されるため、閲覧許可を受けた社外ユーザーは、専用のクライアントソフトをインストールする必要がなく、ブラウザーで暗号化ファイルを閲覧できる。また、ブラウザービューでは、認証方式としてワンタイムパスワード認証を採用しており、ファイルを閲覧する際の個人の特定も可能なため、なりすまし防止にも対応する。

「ブラウザービュー」対応の暗号化ファイルの作成画面と閲覧画面

 ブラウザービュー対応の暗号化ファイルを作成するユーザーは、従来のFinalCodeの操作感のまま作成でき、暗号化ファイルの操作権限を付与することが可能。操作ログの確認に加え、既に送付した暗号化ファイルに対しても後からリモートでファイルの操作権限を変更することが可能で、この際に再度暗号化ファイルを送付する必要はない。

 デジタルアーツでは、ブラウザービュー機能は、製品情報や価格表といった機密性の高い情報を社外とやり取りする営業現場や、イベント参加者の名刺情報をデータ化するために外部委託先へ個人情報データを送付する場合、工場や建築現場など複数の企業同士でPDF図面などの機密ファイルを共有する場合などに利用できると説明。今後もサイバー攻撃や内部からの情報漏洩対策として、ファイルのトレーサビリティや送ったファイルを後から消せる、FinalCodeの製品機能を強化していくとしている。