IIJグローバル、設備機器をリモート保守するソリューション「GRMS」

　株式会社IIJグローバルソリューションズ（以下、IIJグローバル）は、遠隔地にある設備をリモートからメンテナンスするソリューション「Global Remote Maintenance Service（GRMS）」を5月1日より提供開始する。

　GRMSは、海外や地方拠点の工場など、遠隔地の設備をリモートメンテナンスすることで、業務効率・生産性の向上を実現するサービス。産業設備などにデンマークSecomea A/Sのサービスアダプタを接続するだけで、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」を経由したリモートアクセスにより、遠隔での保守作業を可能にする。

　これにより、専任技術者が不在の現場でも保守対応が可能になり、本社から技術者を派遣するといったオンサイト保守のコストが削減できるとともに、本社側で設備の運用状況などを一元管理可能になるとした。

　また、サービスアダプタはWi-Fi、LANやUSBポート、RS-232C（シリアルポート）など、さまざまな接続用インターフェイスを複数備えており、古い設備などにも対応できる。リモートアクセスはTLS 1.2（AES 256ビット）に準拠し、エンドツーエンドの暗号化により強固なセキュリティを確保。現地にVPN接続や専用線などは不要なほか、標準的なポート80/443を使用しているので、ファイアウォールなどの既存ネットワークに変更を加える必要もないとのこと。

　IIJグローバルでは、現地に設置するサービスアダプタに加えて、接続回線、クラウドサービスなどトータルに調達・構築でき、運用・保守・ヘルプデスクまでをワンストップで提供・サポートするため、ユーザー企業の運用負荷を大幅に軽減できるとアピールしている。

　また、提供可能国は36カ国で、ヘルプデスクは24時間365日体制でサポートを提供することから、海外拠点でも安心して導入できるとした。

　参考価格は、初期費用が9万6000円から、月額費用が2万5000円から。