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日立、AI技術で流通・物流などの倉庫業務を支援するサービス

 株式会社日立製作所(日立)は28日、流通・物流などの倉庫業務を支援する「Hitachi AI Technology/倉庫業務効率化サービス」を、4月2日より提供開始すると発表した。価格は個別見積もり。

 新サービスは、倉庫業務において、WMS(倉庫管理システム)のデータなどをAI技術「Hitachi AI Technology/H」で分析・学習し、作業効率を継続的に改善するもの。具体的には、WMSに蓄積された商品情報、在庫情報や、需要・販売などのサプライチェーン全体の情報を分析することで、倉庫業務の生産性向上につながる施策を導き出し、商品ピッキングなどの作業実績をもとに施策を評価する。そして、評価結果をもとに効果的な施策を学習することで、継続的に倉庫作業を効率化することができるという。

 また、施策の立案や評価・改善を、AIを活用して継続的に行えるようになるため、熟練者をより創造的な業務にシフトするなど、働き方改革にも貢献可能とした。

 なお、このサービスは、総合小売業のチェーンストアとして全国191店舗を展開するユニー株式会社の物流センターにおいて、倉庫作業の生産性向上を目的としたPoV(価値検証)に、1月より適用されている。

 PoVでは、ユニーの統合物流管理システムとHitachi AI Technology/Hを連携して、システムに蓄積されているデータを分析し、ピッキング効率を向上する在庫配置を出力することで、商品ピッキングに要する時間の短縮を実現している。さらに、施策を評価・改善することで、在庫配置の継続的な最適化を図った。その結果、商品ピッキングの作業効率を施策適用前後で最大16%向上できたとのこと。