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NECフィールディング、千葉県佐倉市の新仮想化システムを構築

 NECフィールディング株式会社は7日、千葉県佐倉市が、第3世代の仮想化システムを構築したと発表した。情報システムの運用効率化やセキュリティ向上、BCP対策を目的としているという。なお、システムは2017年8月より稼働を開始している。

 佐倉市では、情報システムの運用効率化やセキュリティ向上を目的に、早くからサーバー仮想化を進めており、2007年度に第1世代、2012年度には第2世代の仮想化システムを構築し、利用してきた。

 NECフィールディングが構築を行った第2世代では、将来のデータ量の増大やシステム増強を予測し、余裕をもった構成にしたものの、マイナンバー制度のスタート、また総務省の自治体セキュリティ強靭性向上モデルによるインターネット接続との分離などから、仮想サーバーと仮想デスクトップが増加した結果、運用が複雑になったほか、仮想基盤がリソース不足に陥っていたという。

 佐倉市では、こうしたことを考慮し、第3世代の仮想化システム導入を決定。サーバーリソース拡大による業務の影響を排除することや、データセンター利用によるBCP対策、マイナンバー制度に対応したセキュリティ向上に加えて、運用負荷軽減のための管理ツール導入による仮想基盤の可視化、SSDによるレスポンス向上も盛り込んで導入を進めたとのこと。

 ハードウェアは、庁舎にブレードサーバー16台、データセンターにラックサーバーを3台設置し、共有ストレージ2台というシステム構成を採用。仮想化基盤にはVMwareを利用し、仮想サーバー230台、仮想デスクトップ500台の仮想化が実現している。また、管理ツールにも同社のソリューションを活用するなど、運用を容易にする工夫も行った。

 なお佐倉市では、第2世代でサーバーリソースが枯渇した経験を生かし、5年後を見越して、仮想サーバー500台、仮想デスクトップ1500台まで対応可能な拡張性も確保している。