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シュナイダーエレクトリック、伊丹空港のサーバールーム再構築を支援

 シュナイダーエレクトリック株式会社は16日、関西エアポート株式会社が運営する大阪国際空港(以下、伊丹空港)のサーバールームにおいて、インフラの全面的な再構築を支援したと発表した。

 関西エアポートは、関西国際空港および伊丹空港の運営会社。伊丹空港では、空港ターミナルビルの全面リニューアルの一部として、新たな情報関連設備の導入も行われているが、その中で2017年7月には「伊丹オペレーションセンター」が設置され、警備や保安情報、滑走路管理のシステムなどを集中管理し、飛行場内オペレーションやセキュリティ、危機管理の空港運用部門を統合する情報拠点の運用を開始している。

 その開始にあたって、サーバールームの強化が急務となっており、特に無停電電源装置(UPS)の運用・管理に関して管理者の負担が大きくなっていたため、新たなサーバールームでは、電源設備を含めたITインフラ全体の一元管理を目指していた。さらには、ケーブル類の整理などメンテナンス作業の効率化も課題だったという。

 こうしたサーバールームのインフラ再構築に際して、関西エアポートは、設計から構築、運用・管理までワンストップでの提案力や、将来的な拡張性などを評価し、シュナイダーエレクトリックによる提案を2016年12月に採用。

 三相モジュラー型UPS「Symmetra PX 2G」、サーバーラック「NetShelter SX」、電源表示ディスプレイを備えたラックマウントPDU「Metered Rack-Mount PDU」、物理セキュリティ&環境監視ソリューション「NetBotz」、DCIMデータセンターインフラ管理ソフトウェア「StruxureWare Data Center Expert」などの本格運用を、2017年4月から開始した。

 伊丹空港では、この新サーバールームの運用開始により、従来のサーバールームが抱えていた課題のほぼすべてか解消し、安定性と信頼性の強化、運用の効率化が実現したとしている。