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CTC、VMware vSANを利用したHCIソリューションを提供開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は26日、ソフトウェア定義型ストレージ(SDS:Software Defined Storage)プラットフォームの「VMware vSAN」を利用した、ハイパーコンバージドソリューション「VMware HCI」の提供を開始した。

 VMware HCIは、大規模なストレージや手間のかかる設定を必要とせず、仮想化環境を増強することが可能なハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)を実現するソリューション。サーバーの内蔵ディスクを仮想化環境の共有ストレージとして管理するVMware vSANを、仮想化環境を管理する「VMware vSphere」および「VMware vCenter」と統合したことで、専用ストレージに関する専門知識がなくても運用しやすく、柔軟に拡張でき、障害に耐性のある仮想環境のためのストレージを構築できる。

 CTCでは、VMwareとの戦略的提携に基づき提供されるVMware HCIと、Cisco、Dell EMC製サーバー、独自開発ソフトウェアなどを組み合わせた検証済みモデルを提供。製品と合せて、仮想化やネットワークなどの設定を含めた構築支援から、ソフトウェアおよびハードウェアの統一的な保守サポートまでトータルなサービスを提供する。

 CTCの独自開発ソフトウェアを搭載したオプションは、障害発生に伴う業務を自動化する「Avail-I」で、今後は、企業向け文書情報管理システム「EIMANAGER」など、ハイパーコンバージドソリューションで提供するソフトウェアやハードウェアを拡充していく予定としている。

 また、CTCでは大規模な仮想化環境の多くの構築実績に加えて、既にvSANを利用したシステムも構築しており、設定や運用についてノウハウを集約したテンプレートも用意し、顧客の管理業務での効率化に貢献するとしている。

 価格は、サーバー3台の最小構成が2000万円。CTCでは、3年間で10億円の売上を目指す。