ニュース

ヴイエムウェア、HCI向けソフトの最新版「VMware vSAN 6.6」を発表

 ヴイエムウェア株式会社は12日、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)向けソフトウェア「VMware vSAN(旧称:VMware Virtual SAN)」の最新版となる「VMware vSAN 6.6」を発表した。製品は5月5日に提供開始予定。

 VMware vSAN 6.6では、業界初だというネイティブなHCIセキュリティへの対応や、TCOの削減、オールフラッシュストレージの性能を最大50%向上といった特徴を備え、顧客企業は、データセンターの革新に向けた取り組みを一層強化できるとしている。

 ネイティブHCIセキュリティの対応としては、データへの不正アクセス防御を目的とした、簡素化されたキーマネジメント機能を備えたSoftware-Definedによる保存データの暗号化ソリューションを提供。顧客企業は、高額な自己暗号化ドライブ(SED)ではない、vSAN認定のハードウェアを自由に選択でき、ハードウェアコストを削減できる。

 サイト保護の強化と高度な運用によるTCOの削減としては、ローカル保護機能を備えた強化型のストレッチクラスタを構成でき、サイトとローカルコンポーネントの両方で耐障害性を向上させることが可能となり、こうした可用性の高いクラスタを導入することで、従来の主なストレージソリューションと比較して、コストを最大で50%削減できるとしている。

 また、最新版では、次世代のアプリケーションとハードウェアを柔軟にサポートする環境を提供する。最適化されたデータサービスアルゴリズムは、基幹アプリケーションとクラウドネイティブアプリケーションのフラッシュ性能を最大で50%高速化。従来のVMware Horizonに加え、検証済みの新たなアーキテクチャにより、Hadoop、Citrix XenApp、InterSystems Cache、Splunkなどのワークロードもサポートする。また、ビッグデータやストリーミング分析といった大量の書き込み処理性能が必要なアプリケーションに有用な、インテルのOptane SSDもサポートする。

 製品では幅広いオンプレミスおよびオフプレミスの選択肢を提供。vSANと完全統合されたDell EMC VxRail Appliancesに代表されるHCIアプライアンスのほか、主要大手サーバーメーカー(合計15社)から提供される認定済の200以上のvSAN ReadyNodesを用いて、vSANを導入できる。また、VMware vCloud Air Networkサービスプロバイダーを通じて、クラウド経由でvSANを利用することもできる。

 VMware vSANの1プロセッサあたりの市場想定価格は31万2000円(税別)から。VMware vSAN for Desktopの1ユーザーあたりの市場想定価は6000円(税別)から。