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アライドテレシスがスイッチ/ルータ向けファームウェア新版を提供、AMF機能を拡張

 アライドテレシス株式会社は20日、10Gigabit Ethernet(GbE)対応インテリジェントスタッカブルスイッチ「AT-x550シリーズ」向けに、インダストリアルアプリケーションライセンス「AT-x550-FL10」を、またレイヤ3モジュラー型スイッチ「SwitchBlade x908 GEN2」「SwitchBlade x8100(CFC400/CFC960)」向けにAMFマスターライセンス(20メンバー管理/40メンバー管理)を、いずれも12月27日より出荷開始すると発表した。

 あわせて、ファームウェア「AlliedWarePlus(AW+)」をバージョンアップし、新版「AW+ Ver.5.4.7-2.3」のダウンロードサービスも12月20日より開始している。

 この新版ではAMF機能が拡張され、隣接ノードの補助が不要なオートリカバリー(自動復旧)機能が追加された。従来は、オートリカバリーにおいて、仮想リンクでAMFネットワークに接続しているAMFノードは、配下の物理ポートにほかのノードが接続されている必要があったが、今回、DHCP/DNSの仕組みにより、隣接ノードの補助なしでもオートリカバリーが可能になったという。

 またAT-x550シリーズでは、インダストリアルアプリケーションライセンス「AT-x550-FL10」との併用で、エンドツーエンドのイーサネット接続の障害を通知するEthernet CFM(802.1ag and ITU-T Y.1731)と、高速な経路切替を可能とするL2リングプロトコルのITU-T G.8032 Ethernet Ring Protocol Switching(ERPS)に対応。産業用途でもより柔軟な対応が可能になったとした。

 ルータについても、回線状態の良い回線にセッションを振り分けるWANロードバランス機能を追加したほか、アプリケーションのコントロールに関するライセンスを緩和。従来は別途必要だったAPPコントロールライセンスがなくとも、主なプロトコルやFacebook、Office365などの一部アプリケーションでは、シェーピング、ファイアウォールなどの機能が利用可能になっている。

 価格例(税別)は、AT-x550-FL10が6万円、SwitchBlade x908 GEN2用AMFマスターライセンス(20メンバー/40リンク、1年)が25万円など。