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EMCジャパン、GDPR対応を加えた「RSA Archer Suite 6.3」日本語版を発表

 EMCジャパン株式会社は14日、GRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)プラットフォーム「RSA Archer Suite」について、EUの一般データ保護規則(GDPR)を含むプライバシーコンプライアンスへの対応用ユースケースを加えた最新バージョンの「RSA Archer Suite v6.3」を発表した。

 RSA Archer Suite v6.3では、GDPRを順守するためのガバナンスを効かせた個人情報の運用管理体制とその実施プログラムを管理するための2つの日本語版ユースケースを加えた。

 GDPRのコンプライアンスでは、個人情報へのアクセス権を持つ人の統制が重要な要素となり、組織はさまざまな方法で個人情報を保護する必要があり、個人情報の種類、処理の目的、EEA外の第三国への転送、関連する技術的・組織的なセキュリティ対策など、対象データを扱う処理業務の内容を正確に把握し、説明責任を明確化する必要がある。

 RSA Archer Data Governance」は、個人情報の処理における適切な統制の特定、管理、実装を支援するユースケースで、処理行為の正確なインベントリを維持し、データ保存に関する要件管理を支援する。

 「RSA Archer Privacy Program Management」は、データとその保護に関する影響度評価を実施し、監督機関とのコミュニケーションやデータ侵害の通知の履歴管理を目的とするユースケースで、プライバシー プログラムを総合的に管理し、GDPR遵守の取り組みを実証する際に必要な中央リポジトリとして機能する。

 「RSA Archer Data Governance」と「RSA Archer Privacy Program Management」ユースケースは、セキュリティ対策チーム向けの「RSA NetWitness Suite」と並行して使用することでデータ侵害対応の迅速化が図れるようになる。また、認証とID管理の「RSA SecurID Suite」を並行して使用することで、個人情報のライフサイクル管理が可能となり、コンプライアンス能力の継続的な向上を支援するとしている。さらに、リスク評価、侵害に対する準備の領域への対応は、RSA Archerの既存のユースケースやRSAソリューションで支援する。

 RSA Archer Suite 6.3の発売予定日は2018年2月1日。価格体系は「買取」と「年間契約(月額ライセンス)」があり、いずれもユーザー単位の設定となる。価格は従来と同様で、RSA Archer Data GovernanceとRSA Archer Privacy Program Managementを2000ユーザーで「買取」で購入する場合の価格例は2005万5000円(税別)。