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デル テクノロジーズ、RSAの統合型リスク管理製品最新版「RSA Archer Suite 6.8」を発売

 デル株式会社とEMCジャパン株式会社(以下、デル テクノロジーズ)は6日、統合型リスク管理製品の最新版「RSA Archer Suite 6.8」の販売を開始した。

 RSA Archer Suiteは、企業活動におけるリスクを統合的に可視化するプラットフォームソフト。7つの領域(IT&セキュリティリスク管理、全社リスク管理、コンプライアンス、サードパーティ管理、事業継続管理、監査管理、パブリックセクター)の活動を自動化・統合化して作業を効率化するとともに、可視性を高めるための、ユースケースと呼ぶ35種類のモジュール型のプログラムを提供しており、それぞれが日本語に対応している。

 最新版では、能率的に様々な関連データを参照してデータの精度と鮮度を向上させ、リスク管理とコンプライアンス活動に対する機能強化を行った。

 新機能としては、外部システムで管理しているデータを、ウェブインターフェイス経由でリアルタイムかつ透過的に参照できるデータゲートウェイ機能を追加した。資産台帳や会計データ、リスクデータ、アセスメントの結果などは、各々のシステムで管理されていることもあり、活用するには外部データをコピーしてRSA Archerに取りこむ手法が一般的だったが、データゲートウェイ機能によりこれらの外部データをリアルタイムに参照して、RSA Archerのダッシュボード上でリスクの状況をリアルタイムでより正確に把握できるようになる。

 財務管理の評価や報告、コンプライアンスや財務規制に関わるプロジェクトを一元的に管理する「財務統制監視」ユースケースも新たに追加。主要な財務フローとプロセスの文書化、変更の管理を行い、財務コンプライアンスに関連する情報を一元的に管理できるようになる。また、コンプライアンスプロジェクトが数十、数百などの大きな数になると、変更管理や課題のトラッキングが困難になりがちだが、同ユースケースによりダッシュボードでプロジェクトの進行状況やリスクの所在を可視化できるようになる。

 承認プロセスを短時間化するフロー用モバイルアプリ「RSA Archer Mobile App」の提供も開始。このアプリは、承認者に割り当てられた承認タスクを期日別に一覧表示し、承認者は承認や却下、差し戻しといった回答をモバイルデバイスから行い、承認申請を完了できる。