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EMCジャパンとNTTデータジェトロニクス、金融業界向けに「RSA Archer Suite」の販売代理店契約を締結

 EMCジャパン株式会社とNTTデータジェトロニクス株式会社は8日、両社の強みを生かしてビジネス展開していくことで合意し、RSA製品の販売代理店契約を締結したと発表した。NTTデータジェトロニクスはRSA認定パートナーとして、GRC(Governance、Risk、Compliance)管理システム「RSA Archer Suite」の販売を開始する。

 EMCジャパンでは、NTTデータジェトロニクスが保有する高度な金融知識とICT活用の取り組みに着目し、両社協力体制のもと金融機関をはじめ、グローバル企業に向けて最適なGRC管理の提案と業務効率を踏まえた総合的な支援を強化していくと説明。これにより、複雑で慎重な対応が求められるリスク管理や、コンプライアンス、セキュリティ確保をはじめとする企業の課題を解決する。

 RSA Archer Suiteは、コーポレートガバナンスの推進、リスク管理と運用遵守を図るコンプライアンス活動を、企業全体の共通プロセスと情報に基づいて効率的かつ効果的な実施を支援するGRCプラットフォーム。11種類のソリューションに加え、特定の目的を満たすための機能を集めたユースケースと呼ばれるテンプレートを33種類用意。日本語に加えて主要な外国語に対応していることから、グローバルな利用ニーズにおいても実装可能で、GRC活動が先行している米国を中心に、金融機関、製造、通信、製薬など1300社以上に採用されているという。

 NTTデータジェトロニクスは、金融業界で50年以上のビジネス経験があり、AML(アンチマネーロンダリング)システムは金融機関や資金移動業者を含む50社以上に採用されている。これらに関連する金融業務を中心としたコンプライアンス領域でのノウハウと、ICTを融合した高度なコンサルテーション、専門性の高い金融業界向けソリューションの実績を生かし、実践的なコンサルティングを通じて、企業のニーズや将来的な要件に見合ったGRC管理の総合的なソリューションを提案する。

 EMCジャパンとNTTデータジェトロニクスでは、銀行をはじめ証券や保険など多くの金融業界への提案活動を積極的に展開し、新規開拓にも注力すると説明。今後、国内において継続的な需要が見込まれるGRC市場の活性化を狙い、国内シェアの拡大を目指す。