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SAPジャパン、「SAP S/4HANA」の最新バージョンを提供開始

 SAPジャパン株式会社は29日、ERPスイート「SAP S/4HANA」の最新版となる「SAP S/4HANA 1709」の提供を開始した。

 最新版では、IoTや機械学習、ビジネスアナリティクスなど最新技術とサービスを統合した「SAP Leonardo」により強化された、新たなアプリケーションを搭載。会社の財務消込履歴データから一致条件を学習し、自動的に請求と入金を照合する「SAP Cash Applicationソフトウェア」や、契約の満了や商品の消費を予測する「SAP Fiori for contract consumption」などのアプリケーションにより、リアルタイムの洞察とビジネスコンテキストが提供されると同時に、繰り返し業務からリソースを解放できるとしている。

 業種ごとの個別のニーズに応えるため、採鉱および金属、製紙、繊維、建材、小売業に向けに新機能を提供。同時に、財務、サプライチェーン、販売とマーケティング、製造など、各企業の業務部門のニーズにも対応する機能を追加した。

 また、導入期間を短縮する「SAP Best Practices」については、SAP S/4HANA 1610から日本語対応したSAP Best Practicesを提供してきたが、最新版では従来の約2倍の標準業務プロセスを組み込む形で機能を強化。これにより、導入期間のさらなる短縮化・コスト削減を実現できるとしている。