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双日、アイ・サイナップ、KCCSの3社、Sigfoxを用いた物流IoTサービスの提供で協業

 双日株式会社、アイ・サイナップ株式会社、京セラコミュニケ―ションシステム株式会社(以下、KCCS)の3社は28日、IoTネットワークのSigfoxを活用した物流IoTサービスの提供において協業を開始したと発表した。

 物流業界では現在、「安全性と効率性の両立」と「環境にやさしい」物流サービスの構築・運用や、「グローバルサプライチェーンマネジメントの高度化」と「リアルタイムでシームレスな情報連携」への対応が求められているという。そこで今回の協業では、こうした物流業界が抱える課題解決と物流の生産性向上に向け、Sigfox関連のセンサーデバイス、アプリケーションサービスを開発・提供するとのこと。

 具体的には、従来は通信料や電源、通信基盤(エリア)の制約から、データの収集・分析ができなかった物流アセットの位置・稼働状況の事業者間での連携、および貨物の発送情報・積載情報などを、荷主/ドライバー間でシェアするサービスに焦点をあてて開発・提供する。

 また、電池交換が複数年不要なセンサーデバイスの費用に加え、Sigfox通信費、クラウド利用料のすべてを含んだサービスを低価格で利用できるようにすることを目標としており、サプライチェーン全体の効率化、集配効率の向上、積載量の変動(ムラ)の緩和を図って、物流の生産性向上を支援するとした。

 なお本協業において、双日はSigfoxを活用した物流IoTサービス提供を担当するほか、アイ・サイナップはSigfox対応のセンサーデバイス開発を担当する。またKCCSでは、Sigfox無線基地局の設置、およびネットワークサービス提供を行うとした。

 対象としては、各種コンテナ(特殊コンテナ・リーファーコンテナ・ISOタンク)、被牽引車両(トレーラーシャーシ・ウイングシャーシ)、物流機器(通い箱・パレット)、シェアリングサービス関連事業者(荷主・ドライバー)などを想定。2017年度中に、物流事業者との実証運用を行って改良と検証(仕様の確定)を実施し、2018年度内の実用化を目指している。