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KCCS、製品輸送時の位置情報や開封状況を検知できるカード型デバイス「SeeGALEカード」を提供開

 京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は19日、IoTネットワーク「Sigfox」を活用した開封検知ソリューション「SeeGALE(シーゲル)」の新たなラインアップとして、製品輸送時の位置情報や開封状況が検知でき、繰り返し使用できるカード型デバイス「SeeGALEカード」を提供開始した。

 SeeGALEは、IoTデバイスを貼るだけで、製品の出荷から開封までのトレーサビリティや開封状況を把握できる開封検知ソリューション。これまでSeeGALEのデバイスとして、一度のみ使用できるフィルム状のデバイス「SeeGALEフィルム」を提供してきたが、より幅広いニーズに対応するため、繰り返し使用できるカード型デバイス「SeeGALEカード」を新たに提供する。

SeeGALEカード
通い箱に取り付けた際の使用イメージ

 SeeGALEカードは繰り返し利用可能なため、拠点間での製品や部品の輸送時に使用するプラスチックコンテナなどの通い箱に取り付けて利用できる。SeeGALEカードの追加により、利用用途や製品の出荷形態、使用回数などに応じてデバイスを選択できるようになる。

 SeeGALEカードは、薄型・軽量(クレジットカードサイズ)で、さまざまな対象物に簡単に取り付けて利用できる。国内人口カバー率95%以上のSigfoxネットワークにより、広域で利用でき、データを読み取るための中継機も不要。対象物に同梱するだけで、出荷後の位置情報や開封状況を確認できる。

 デバイスは1台あたり1500円から、通信費は1台あたり年額90円からで提供。デバイスは電池交換が可能なため、一度購入した後は繰り返し使用できる。

 製造業における市中在庫管理用途では、自社製品の市中在庫や消費トレンドを把握でき、生産計画と需要予測の精度を高められる。特に、少量多品種、ロングテール製品の在庫量の適正化に役立てられる。

 また、医療医薬品やブランド品などの高級商品の輸送管理用途では、出荷先まで開封されずに届けられたこと、また正規の出荷先で正しく開封されたことを確認できるため、輸送プロセスの品質を向上できる。