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業務ノウハウの活用をAIで促進、日立ソリューションズが新ソリューションを発売

 株式会社日立ソリューションズは、AIによる自然言語処理技術を活用し、技術情報や業務ノウハウの活用を促進する「活文 業務ノウハウ活用ソリューション」を7月26日から販売開始すると発表した。

 「活文 業務ノウハウ活用ソリューション」は、業務情報や報告書、マニュアルなど、社内に蓄積された大量の業務文書の中から、特徴的なキーワードや文書間の関係性を見つけ出すことにより、業務担当者を支援するソリューション。全文検索とは異なり、共通のキーワードを含まなくても文章をもとに関連度の高い資料を発見できるので、業務経験が浅い担当者も熟練者に頼ることなく、頭に浮かんだキーワードや手元にある文章から、必要なマニュアル、資料を見つけ出せるようになるという。

また、資料同士の関連性や特徴的なキーワードをマップによって俯瞰(ふかん)できるため、今までは気づかなかった新たな観点での気づきを促進するとした。

 今回日立ソリューションズでは、このソリューションを実現するために、文書をAIで解析し、関係や特徴的なキーワードを可視化する新製品「活文 知的情報マイニング」を新たに製品化している。

 この製品では、自然言語処理のAI技術により業務文書の内容を解析して、文章を構成する特徴的なキーワードを自動抽出するとともに、文書ファイル同士の関係を可視化可能。単語の並びや文脈を数値化してマッピングするため、同義語や類似語の辞書定義や、学習のための正答データの準備は不要という。

 AIは定期的に学習し直し、トレンドや技術革新によって変化する類似言語も同義語として理解するので、辞書のメンテナンスを行う必要もなく、短期間での導入や運用負荷の軽減を実現するとしている。

 また、既存のシステム環境を変えることなく導入可能な点も特徴で、日立ソリューションズでは、ユーザー企業の要望にあわせ、データ移行やコンテンツの集約・活用など、初期導入作業から運用までをトータルにサポートする。

 価格は個別見積もり。提供開始は10月1日を予定している。