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クオリカ、IoTで工場の課題解決を支援するソリューション「FactoryQube」

 クオリカ株式会社は8日、工場向けIoTソリューション「FactoryQube」を同日より提供開始すると発表した。

 クオリカでは2011年から、産業機械メーカー向けIoTソリューション「CareQube」(2016年6月に「CareQube+」へ名称変更)を提供してきた。今回提供するFactoryQubeは、この導入実績から得た製造業での知見をもとに、製造現場の抱えるさまざまな課題解決を目的としてサービス化したもので、部品メーカーを含めた工場向けに提供する。

 具体的には、工場で稼働している設備機械から稼働データを収集し、複数工場・生産ラインの一括管理や稼働情報の統計による生産性分析などを行うことで、工場全体の生産性や信頼性の向上、さらには製造現場における業務改善・業務改革をトータルに支援するとのこと。パトライト・電源から設備機械の稼働データを収集できるので、古い機械、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)がついていない機械にも対応できるという。

 効果としては、設備機械状況を「見える化」し予防保全の考え方を盛り込むことで、生産計画を狂わす機械停止時間を低減したり、製造工程、技術を数値化してデータ化、蓄積することで、継承や熟達を支援したり、設備情報を一元管理して不良発生の低減、不良発生時の早期対応を可能にしたり、といったものが期待できるとしている。

 ラインアップは、用途や規模に合わせて「Entryモデル」「Standardモデル」「Enterpriseモデル」の3つのモデルを用意した。