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富士通とグリッドが協業、AIサービスの共同開発目指す

 富士通株式会社と株式会社グリッドは18日、AI(人工知能)サービスの共同開発で協業すると発表した。富士通のAI技術「Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」(以下、Zinrai)と、グリッドの機械学習/深層学習フレームワーク「ReNom(リノーム)」を組み合わせて共同開発を行うという。

 グリッドのReNomは、AI開発のためのフレームワークで、同社が開発した深層学習アルゴリズムや最適化アルゴリズム、生成モデルなど、実用性の高いアルゴリズムをライブラリ(機能部品群)として備えている。

 これを利用すると、複雑なプログラミングを行わずに必要とするライブラリを組み合わせるだけで、専門家でなくても容易にAIを構築できるため、目的ごとにAIを一から構築する場合に比べ、構築期間を4割以上短縮できるとのこと。

 今回の協業により両社は、AIを活用した顧客のシステム構築において、こうした特徴を持つReNomの活用を開始する。

 さらに、富士通のZinraiとReNomを組み合わせたサービスを共同開発し、クラウドサービスとオンプレミスで提供する「Zinraiプラットフォームサービス」の一部として、富士通が提供するとした。

 なお両社では今後、この協業による相互のビジネス拡大を目指して、商談の共同推進やAIに関する知見・ノウハウの共有に向け、積極的な人材交流を検討する。