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NTTデータ、ビーコン位置情報を活用したマーケティング実証実験を福岡市で実施

 株式会社NTTデータ、株式会社NTTデータ経営研究所、株式会社unerry、株式会社アイリッジの4社は6日、ビーコン位置情報を活用したマーケティング実証実験を、福岡県福岡市で開始した。実験期間は3月末日まで。

 実証実験では、NTTデータが提供する「ビーコン活用サービス調査アプリ」と、unerryが展開するビーコンシェアプラットフォーム「BeaconBank」に登録されている、小売店、量販店、専門店、駅など、市内各所に設置されているビーコンアンテナによって検知された、アプリ利用者(本実証実験のモニター)の位置情報の履歴から、位置情報との親和性が高いと想定されるキャンペーンやクーポン情報などを、アプリ利用者のスマートフォンにプッシュ通知(配信)する。

 実証実験のモニター募集およびクーポンやキャンペーン情報の配信には、株式会社西日本シティ銀行や株式会社西鉄ストアがパートナーとして参画する。

実証実験の概要

 利用者(モニター)は、実証実験用アプリ「ビーコン活用サービス調査アプリ」をスマートフォンにインストールし、ビーコンアンテナが検知した位置情報に基づいて、自動でメッセージやキャンペーン情報を受け取れる。

 実証実験では、専用アプリとビーコンアンテナとの技術的な接続や、ビーコン位置情報にマッチしたメッセージやキャンペーンのプッシュ通知開封状況などを分析することで、ビーコン位置情報を活用する事業について、実現可能性や導入に向けた課題を把握することを予定する。

 NTTデータでは、福岡市を中心とした広域において、約3000カ所のビーコン位置情報を活用し、2000人程度のモニターに対して実施する大規模な実証実験は、日本初の試みになると説明。実証実験により、ビーコンの社会基盤としての有用性を検証すると同時に、ビーコン位置情報分析サービスを事業化することを目指して課題の整理を行っていき、所管官庁が進めるIoT推進に関する各種施策への提言にもつなげていきたいとしている。