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NTTコムウェア、AIを用いて専門家の“目”を代替する「Deep Learning画像認識プラットフォーム」

監視・検閲、保全・点検、製品検査といった分野に適用可能

 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)は、ディープラーニング(深層学習)技術を活用した画像認識プラットフォームを、3月1日より販売開始する。同社ではこのプラットフォームを活用し、監視・検閲、保全・点検、製品検査といった分野でのAI利用を促進するという。

 現在は、インターネットサイト上において不適切なコンテンツを排除したり、監視カメラの映像から異常状態を判断したり、ビルやトンネルなどの社会インフラにおいて劣化状況を診断したり、工場の製造ラインにおいて不良品を識別して排除したり、といったさまざまな業態で、業務遂行に専門家の“目”が必要とされている。しかし、専門家の数は限られているほか、業務によっては後継者の育成が難しく、スキルが継承されないといった課題が生まれているという。

 今回提供する「Deep Learning画像認識プラットフォーム」では、こうした監視・検閲、保全・点検、製品監視」の各分野において、AIを用いることで、専門家の“目”に代わって課題を解決できるように支援する。

 具体的には、NTTグループのAI「corevo」を構成する「画像不適切度合い判定技術」「ディープラーニングによるリアルタイム人物検出技術」「道路不具合自動検出システム」で共通に利用されるAI技術をプラットフォーム化。学習機能・判定機能を備えたエンジンと、基本データを学習させた学習モデルが提供され、これらを利用することにより、旧来のITシステムをAI機能によりモダナイゼーションできるとした。

 また、学習済みのAIを作成するまでの一連の作業を、シームレスかつワンストップで実現できるだけでなく、柔軟な接続を行えるAPIにより、新規のシステムはもちろん、既存システムとも連携が容易としている。

 なお、3月1日よりソフトウェア(インストール)型の販売を開始し、クラウド型を2017年度第1四半期に追加される予定だ。