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VerizonとCypress、IoT開発プラットフォーム向けのセキュアな接続ソリューションの提供開始を発表

 Verizon CommunicationsとCypress Semiconductorは5日、米国で開催されたCES 2017において、エンドツーエンドのセキュリティが確保された堅牢なワイヤレス接続ソリューションを、IoT開発者に提供を開始すると発表した。

 ソリューションは、2017年第2四半期前半に販売開始を予定。CypressのIoT向け開発環境「Wireless Internet Connectivity for Embedded Devices(WICED) Studio 4」から、Verizonの「ThingSpace」SDKを利用できるようにする。WICEDを使用する開発者は、VerizonのThingSpaceプラットフォームへのクラウド接続ができるようになり、単一の開発環境内で利用できる。

 VerizonのThingSpaceは、デバイスおよびアプリケーションの開発や基板への搭載、管理が行えるウェブベースのグローバルIoTプラットフォーム。強力な分析能力を備え、デバイスのライフサイクル全体にわたってデータの収集および視覚化を行うことが可能で、その後のサービス開発に活用できる。WICEDプラットフォームは、ThingSpace APIだけでなく、世界中の一般的なクラウドサービスのほとんどをサポートし、開発者は専用のプロトコルを実装することなくそれらのサービスへの接続が可能で、開発時間の短縮とコスト削減を実現する。

 CypressのIoTビジネスユニット担当副社長であるMichael Hogan氏は、「ThingSpaceのサポートは、2つの強力なエコシステムを結び付けると同時に、クラウドベースの開発プラットフォームを合理化するという点で、WICEDプラットフォームにとって重要な機能拡張です。また、インターネットセキュリティへの懸念が高まり続けるなか、デバイスレベルからネットワーク、さらにそれ以上の多層からなるセキュリティも提供します」と述べている。