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キヤノンITS、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する新組織を設立

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は5日、デジタルビジネス専門の新組織「デジタルトランスフォーメーションセンター」を、1月1日付けで設立したと発表した。

 昨今、社会や企業活動のデジタル化が進み、多くの企業にとって事業拡大を目的としたビジネスIT(攻めのIT)への投資の重要性が高まっているほか、中でもIoT、デジタルマーケティングとそれを支えるクラウドサービスなどが、特に注目を集めるようになってきているという。

 キヤノンITSはかねて、同社が強みとするR&D部門でビッグデータ解析・AI・自然言語処理に関する研究を進めるとともに、2016年からはIoTとデジタルマーケティング分野の事業化検討を進めていたが、今回はこうした状況を受け、社内の複数部門に分散していたデジタル技術や経験を持つ社員から構成される「デジタルトランスフォーメーションセンター」を新設した。

 同社は今後も、体制の強化・拡大を順次図りながら、IoT、デジタルマーケティング、クラウドサービスなどの個別のサービスに加えて、デジタルデータとデジタル技術を総合的に活用する新サービスの創出やユーザー企業の課題解決に向けたソリューション提供を、グループ全体で推進するという。

 このうちIoT分野では、生産管理、サプライチェーン管理(SCM)、監視・制御などのシステム構築経験とセキュリティソリューションのノウハウを生かす考えで、IoTを活用した顧客の新たな付加価値創出、ビジネスの創造の加速を支援するとのこと。

 またデジタルマーケティング分野では、Webサイト活用、データ分析活用、ユーザー企業の顧客とのエンゲージメント向上など、企業のデータ主導型マーケティングを総合的にアシストするとした。

 クラウドサービス分野でも、IoT、デジタルマーケティングの早期実現のためのソリューションの提供のみならず、企業が新たなビジネスを創出するための、攻めのITを構築するサービスを提供するという。

 さらには、ユーザーが自由にレイアウトを構成できる手帳を提供するなど、デジタル技術を活用したユニークで新たな価値提供を検討するとしている。