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NECが「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016」を開催 AIやIoT、VRなど最先端ICTソリューションを紹介

11月1日・2日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムで

 日本電気株式会社(以下、NEC)は、11月1日・2日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムにおいて、「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016」を開催する。主催は、NECおよびNEC C&Cシステムユーザー会(NUA)。それに先駆けて10月31日、展示会場の様子を報道関係者に公開した。

 今年の「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016」のテーマは、「デジタル産業革命が、あなたのビジネスを変える」。AIやIoTをはじめとする約70の最先端ICTソリューションと、それを支える最新技術および製品を一堂に展示。基調講演のほか、7つの特別講演、59のセミナーを通じて、顧客事例やNECの事業戦略や各種取り組みなどを紹介する。

東京国際フォーラムで開催されるC&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016

 展示会場を入ると、最初に設置されているメインステージでは、今年のテーマである「デジタル産業革命が、あなたのビジネスを変える」に基づいたNECのソリューションや技術を、立体的な映像を活用した約10分間の映像で紹介。同社のAI技術であるNEC the WISEや顔認識技術、IoT関連技術を紹介した。

 展示会場は、「AI・IoTがデジタル産業革命を引き起こす」、「デジタルビジネスを加速する先端テクノロジー」、「AI・IoTがa Brighter Worldの実現を加速する」という3つのゾーンに分けて展示を行った。

メインステージでは、「デジタル産業革命が、あなたのビジネスを変える」をテーマに紹介
展示会場は3つのゾーンにわけている

食べたい味を予測してAIが回答!

 それでは、写真を通じて、展示内容を紹介しよう。

まずはNEC the WISEを紹介するコーナーからはじまる
ウェアラブルデバイスとインバリアント技術の組み合わせにより故障予兆監視などを行う
ディープラーニングを活用した人工知能エンジン「RAPID機械学習技術」により顧客にあった保険商材を提案
5つの質問に答えると食べたい味を予測してくれる「AI活用味覚予測サービス」
質問内容は味には関係なさそうなものばかりだ
牛タン塩味を選んでくれた
予測した味の「うまい棒」をプレゼントしてくれる

IoTやネットワークなど

新たに発表されたIoTデータ収集基盤「エッジゲートウェイ」。2017年3月から出荷する
無線インターフェイスを使い、通信ネットワークに接続できない機器や各種センサーなどを接続可能
エッジゲートウェイの背面には有線インターフェイスも用意
AIを採用することで未知のサイバー攻撃対策が可能になる技術
SDNコーナーも設置。NECの優位性が発揮される分野だ
耳に装着するだけで個人認証をする技術を参考展示
展示はされなかったが9軸センサーなどを活用した耳に装着する「ヒアラブルデバイス」(ヒア+ウェアラブル)も開発中だという

NECの誇る顔認識ほかのセキュリティ技術も

NECアプリをダウンロードして事前に顔を登録すると、来場した際に「パペロ」が名前を言って出迎えてくれる
顔認識技術を活用したものでディスプレイ上にも名前を表示してくれる
顔認識技術の事例として、見学時間を自動的に計測してくれるデモを実施
群衆流量推定技術。人の流れをとらえて、施設やイベントなどでの誘導や警備などにも活用できる
警備員が装備したウェアラブルカメラからライブ映像を配信し、現時の状況をリアルタイムで共有する「警備支援ソリューション」
gウェアラブルデバイスにも情報を配信できることから複数の警備員が同時に情報を確認できる
暗所での撮影でも鮮明化技術で様子を確認できる
顔を認証し、ロボットが接客をする顧客接点改革のデモ。NEC the WISEが稼働している
タブレットを使用した顔認証を使用した決済サービス
すでにNEC本社の売店に設置されているPOS端末と連動して利用されているという
時空間データ横断プロファイリング。異なる映像のなかで、同一人物を特定。犯罪防止や迅速な捜査を支援するという
カメレオンコードを使ったソリューション展示も行っている
ウォークスルー認証システムはリオオリンピックでも採用された
バリアフリー認証技術。レーザープロジェクションにより手のひらに入力画面を表示。身長の差で操作しづらいといった環境をなくすことができる

マイナンバー関連ソリューション

デジタルサイネージとマイナンバーカードを利用したサービスの提案
日常は観光情報を表示。マイナンバー情報をもとに観光プランを作成する
災害時はマイナンバーを使いながら安否情報を入力、確認できる
ウェアラブルデバイスからもマイナンバー認証ができる
NECと三井住友銀行によるFinTechベンチャー「brees」によるバーコードを使ったコンビニ支払いサービス。紙による払込票が不要になる

VRやドローンを活用した次世代システム

カメラと重量で正しい配送を実現する次世代ロジステックソリューション
ヘッドマウントディスプレイを用いて組立ラインを再現し、最適な作業環境の実現などにつなげる
作業者の腕を仮装キーボード化する「ARmKeypad」のデモストレーション。医療現場ではタッチせずに操作するといった利用も想定している
F1カーの実寸大のシミュレーターとヘッドマウントディスプレイを利用した乗車体験も
画像認識による物品識別システム。画像から形状などを抽出して分類することができる。すでにしいたけ工場で導入されているという
ドローンを使ったインフラ維持管理ソリューションもデモストレーション
2台のプロジェクターを組み合わせて利用する電子黒板ブレンディングシステム。ダイナミックな表示が可能だ

“現代の名工”によるはんだ付け

伝統工芸が持つ漆器の美しさを再現した「漆ブラック」を実現したバイオプラスチック
現代の名工に選ばれた斎藤克摩氏によるはんだ付けの事例も紹介
これだけ細かい部分に手作業ではんだをつけるという
右が匠によるはんだ。美しい形になっている
NECは東京オリンピックのゴールドパートナーとなっている

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 なお、C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2016は、11月1日および2日とも、展示会場の開会時間は午前10時~午後6時まで。入場無料。

 初日となる11月1日午前10時からは、NEC・新野隆社長による「デジタル産業革命を支えるNEC~安全・安心・効率・公平な社会の実現~」と題した基調講演が行われるほか、ニューヨーク市立大学のミチオ・カク教授、東京急行電鉄の野本弘文社長などの講演が予定されている。