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NECがオーストリアに現地法人設立、セキュリティ監視拠点を運用

世界3極による24時間監視体制を構築へ

 日本電気株式会社(NEC)は28日、NECグループのセキュリティ専門企業である株式会社インフォセックの子会社として、欧州のオーストリア共和国で現地法人「Infosec Austria GmbH」を設立し、新たな監視拠点を運用開始したと発表した。世界3極での、時差を利用した24時間監視体制の構築に向けた取り組みの一環で、欧州でのセキュリティ事業拡大を目指し、現地パートナー企業の開拓やマーケティング活動も行うという。

 現在、NECでは社会ソリューション事業に注力しており、その中でもグローバル成長戦略の柱として、サイバーセキュリティを含む「セーフティ事業」を強化している。

 同事業ではセキュリティ監視サービスを提供しており、自社およびインフォセックのセキュリティ専門要員が、顧客のネットワークやWebサイトを24時間365日体制で監視しているが、これまでは、サイバー攻撃対策の中核拠点「サイバーセキュリティ・ファクトリー」で集中的に監視を行っていた。

 今後は、顧客数拡大への対応およびサービス品質を維持するために、日本に加え、欧州・米州の全3拠点で、時差を利用して各々が日中の時間帯に業務を行う24時間監視体制(Follow the Sun)を構築する。

 オーストリアへの新拠点設立はその取り組みの一環であり、米州での拠点設立も今後行う予定だ。