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霧島酒造、Arcserve UDPのベアメタル復旧を利用し、仮想化基盤への迅速なサーバー移行を達成
2016年9月13日 06:00
Arcserve Japan合同会社は12日、霧島酒造株式会社が、統合バックアップ・リカバリソリューション「Arcserve Unified Data Protection(UDP)」を利用し、仮想化基盤へのサーバー移行を実施したと発表した。また、バックアップ専用アプライアンス「Arcserve UDP 7300 Appliance」も導入している。
霧島酒造ではBCP(事業継続計画)の観点から、クラウドサービスや事業者データセンターの活用を積極的に行ってきたが、複数データセンターでのシステム運用によりコスト負担が大きくなってしまった、という問題を抱えていた。
そこで同社は、従来はDR(災害復旧)サイトとして利用していたデータセンターの仮想化基盤を利用し、サーバーを集約することを決定。Arcserve UDPの持つ「ベアメタル復旧」機能により、パブリッククラウドのIaaS上に構築したシステムから、仮想化基盤へサーバーを移行している。
ベアメタル復旧機能は、OSから、アプリケーション、各種システム上の設定、個人設定、システムに格納されたデータまでを、そっくりそのままほかの環境で再現するもの。通常より迅速に復旧できるため、災害対策や仮想化基盤への移行にも活用されているという。
霧島酒造の場合、IaaS上でアプリケーションサーバーなど45台のサーバーシステムが稼働し、約6TBのデータが蓄積されていたが、同社は、通常業務におけるバックアップ/リストアシステム構築時にこの機能を使い慣れていたこともあり、サーバー移行をわずか1日で実行できたとのこと。
また、仮想化基盤へのサーバー集約に合わせて、バックアップ専用のアプライアンス「Arcserve UDP 7300 Appliance」の導入も決定した。必要な管理コンポーネントがインストール済みで、メモリやSSDなどのサイジングも不要であるため、バックアップシステムの導入作業を大幅に短縮。さらにライセンスが使い放題である点から、システム全体で約1割のコスト削減に成功したとしている。
なお霧島酒造では、霧島酒造では今後、東日本のデータセンターにおけるDR環境の構築を目指しており、そこでもArcserve UDPとArcserve UDP 7300 Applianceを活用する計画だ。