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AWSはパートナー各社のソリューションを紹介 NTT東日本やセールスフォース、KDDIなどの最新サービスも
クラウドEXPO展示レポート
(2015/5/15 11:38)
東京ビッグサイトで5月13日から15日まで、「第6回クラウドコンピューティングEXPO【春】」など12のIT専門展を併催する「Japan IT Week 春 2015」が開催されている。
ここでは昨日に続いて、「クラウドコンピューティングEXPO」の展示を紹介する。
AWSパートナー各社のソリューション展示
Amazon Web Services(AWS)の日本法人、アマゾンデータサービスジャパンのブースでは、パートナー各社が自社ソリューションを、展示とミニセミナーで紹介している。
クラウドインテグレーターのスカイアーチネットワークスとサーバーワークスは、通常のサービスに加え、それぞれAWS上の自動化のためのツールやサービスを展示していた。
スカイアーチネットワークスの「Sky Hopper」は、AWS設定管理のAWS CloudFormation、構成管理ツールのChef、構成テストツールのServerspec、統合監視ツールのZabbixを組み合わせた無償のシステム自動構築ツールだ。また、サーバーワークスの「Cloud Automater」は、AWS上でトリガーとアクションを組み合わせてジョブを自動化し、インスタンス起動停止やスナップショット取得、DRなどの自動化をするサービスだ。
ビッグデータにも対応するナレコムクラウドのナレッジコミュニケーションズのブースでは、AWSの機械学習プラットフォームAWS Machine Learningのソリューションを展示。さらに、ロボットのPepperやNAOのアプリケーション開発を紹介している。
独自プロトコルによりインターネット上で高速にデータ転送する「Silver Bullet」のSkeedは、広帯域向け製品「Silver Bullet for Enterprise」を展示。また、クレスコも、AWS上のクラウドストレージを高速な転送技術で利用する「Intelligent Folder Express」を展示している。
マネージドホスティングサービス「データホテル」を運営するテコラスは、AWS上のマネージドサービス「ECO Pack」を展示。EC2やELBなどのAWSサービスの構成パターンが用意され、Web上から申し込むことで定額(月30,000円~)により即時利用できるという。さらに、マルチクラウド対応のアラカルト型マネージドサービス「ECO Pro」も展示していた。
日立ソリューションズは、AWSの運用支援サービスや、ハイブリッド運用基盤サービスを展示していた。
クラウド帳票サービス「OPROARTS」のオプロは、クラウドやオンプレミスのデータを元に処理して、クラウドサービスやメール、FAXなどに配信する「D3Worker」を展示している。
ベトナムに本社を置くFPTソフトウェアは、クラウドプロフェッショナルサービスとAWS移行サービスを展示。同社はベトナム最大規模のIT企業で、日本や米国など世界中からのアウトソーシングに対応。AWSのアドバンスドコンサルティングパートナーとなっている。
ネットアップ(NetApp)は、パブリッククラウド上のNASサービス「Cloud ONTAP」を展示。オートデスクはクラウド上の設計作業プラットフォーム「Autodesk A360」を展示。トレンドマイクロは、SSLサーバー証明書と、サーバー向けクラウド型セキュリティサービス「Deep Security as a Service」を展示。グローバルナレッジネットワークは、AWS認定トレーニングパートナーとしてのトレーニングを紹介している。
SalesforceとIoT
セールスフォース・ドットコムのブースの一角では、IoTとSalesforceの組み合わせを展示している。その1つは、病人などに付けたセンサーで取得したデータをSalesforceプラットフォームに収集して、PCやモバイルデバイスから見るというものだ。コニカミノルタでSalesforceを使った在宅医療支援システムの事例の延長として考えたという。
ブースのメイン部分では、営業支援や顧客管理、マーケティングなどのSalesforceのサービスが展示。パートナー各社のソリューションも展示されている。
NTT東日本、「Bizひかりクラウド」の各種サービスを紹介
NTT東日本のブースでは、「Bizひかりクラウド」の各種サービスを展示。「業務の効率化」「売上拡大」「事業継続計画(BCP)」の3つのテーマに沿って、さまざまなサービスが展示された。また、サービスやプラットフォームを解説する「Bizひかりクラウドツアー」もブース内で開催されていた。
NTTスマートコネクトとNTTネオメイトが共同でブース
NTT西日本の子会社であるNTTスマートコネクトとNTTネオメイトは共同でブースを出展している。NTTスマートコネクトは、データセンターやクラウドストレージ「スマートストレージ」、仮想サーバー「スマートコネクトVPS」を紹介。また、NTTネオメイトは、クラウド型コールセンターサービス「AQStage IPコールセンタサービス」や、仮想デスクトップサービス「AQStage 仮想デスクトップ」を紹介していた。
なお、NTTスマートコネクトでは「宇宙戦艦ヤマト2199」とのタイアップによるプロモーションも実施しており、展示にもイラストが描かれていた。
KDDI、SDNによるWANサービスやM2Mクラウドサービスを展示
KDDIのブースでは、SDNによるWANサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch 2」や、IaaS・PaaS・DaaSの「KDDIクラウドプラットフォームサービス」を展示している。
また、「M2Mクラウドサービス」も展示している。各種センサーと、それのデータをAUモバイル網経由で伝える通信アダプター、KDDI閉域網、クラウドサーバーなどワンストップで提供する。
ユニアデックス、ハイブリッドクラウド関連ソリューションを展示
ユニアデックスのブースでは、「クラウドフェデレーション」をテーマに展示。自社のクラウドサービス「U-Cloud」を中心に、さまざまなクラウドやオンプレミスと接続したハイブリッドクラウド関連ソリューションを紹介している。
エーティーワークスのレンタルプライベートクラウド
エーティーワークスのブースでは、「レンタルプライベートクラウド」のサービスを展示している。同社のデータセンター内に顧客ごとのプライベートクラウド基盤を用意し、顧客が自分でWeb上のコンソールから自由に仮想環境を構築・管理できる。