【Interop Tokyo 2010】
IPv4枯渇対応、ISPやサービス各社のIPv6対応に来場者の高い関心


「IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース」のブース

 「Interop Tokyo 2010」の「IPv4アドレス枯渇対応タスクフォース」のブースでは、IPv4アドレスの枯渇問題とIPv6への移行に関する展示とセッションが行われている。

 IPアドレスを管理するIANAでは現在、IPv4アドレスを各地域の要請に応じてブロック単位で割り当てているが、2010年1月にはこのアドレスブロックの在庫が全アドレスブロックの10%未満となったことを発表。現在のペースで割り当てが続くと、2011年後半にはIPv4アドレスブロックの在庫が無くなると予測している。

 IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースは、こうした問題の対策についての検証や情報の共有を目的として、総務省やインターネット関連団体によって2008年に発足した団体。ブースでは、IPv4の現在の枯渇状況と枯渇による影響、ISPやサービス側のIPv6移行への取り組みなどの展示とセッションが行われている。

 ブースでの展示は、IPv6対応製品の紹介や問題の概要を示すパネルなどが中心だが、ステージで行われているISPなど各社のIPv6への取り組みなどのセッションには多数の聴衆が詰めかけており、この問題に対する来場者の関心の高さが伺われた。

 接続サービスのIPv6対応については、BBIX株式会社が開始したIPv6ローミングサービスや、CATVインターネットでIPv6対応を行うための機器などを展示。来場者からは、具体的にいつIPv6接続が利用できるようになるのか、セキュリティ面での問題は無いのかといった質問が寄せられていた。BBIXのIPv6ローミング接続サービスは、既に「Yahoo! BB」のFTTHサービスで提供されており、2011年4月にはNTT東西の「フレッツ 光ネクスト」でもIPv6接続サービスが開始される予定となっている。

BBIXのIPv6ローミングサービスで使用されているルーターCATVインターネットでIPv6接続サービスを提供するデモ
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