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【OpenStack Summit基調講演】最新の採用事例やUbuntu、IBMの取り組みなどを紹介 (IBMのOpenStackへの取り組みを紹介)
(2013/11/7 12:12)
IBMのOpenStackへの取り組みを紹介
初日の3つ目の基調講演では、IBM社CTOのDaniel Sabbah氏が登壇して、IBMのOpenStackへの取り組みや、IBMのOpenStackソリューションを採用した中国での事例を紹介した。
Sabbah氏はまず、コンピュータの歴史には大きな変革が何度かあり、いままたビッグデータやモバイル、ソーシャルによる大きな変革が起きているという話から始めた。これにより、これまでにない大規模で、迅速に、データセンターを超えて、ヘテロジニアスにスケールすることが企業のITに求められているという。
そして、IBMが現在OpenStackとCloud Foundaryを重要なコンポーネントと考えて取り組んでいることを紹介。特に、IBMではOpenStackを、仮想化というより、リソースを抽象化し最適化してスピーディーにデプロイするののと考えていると説明した。
ここでIBMのOpenStackソリューションを導入している中国企業の例として、Lake Cloud(Jiangsu Lake Tai Cloud Computing Information Technology)社CEOのPaul Lu氏が登場した。Lake CloudはオンラインショップのインフラをIBM Smarter Commerceを使って提供しており、IBM Smarter Commerceの利用事例として世界最大規模だという。
Lu氏は、オンラインショップのインフラにとって商戦シーズンなどに対応するスケーラビリティーが重要なこと、それを短時間で実現しなくてはならないことなどを説明。OpenStackベースのシステムを使うことで、そうした急速なスケーリングや自動化を実現できると語った。また、数千の会社にサービスを提供しているため、確実性が必要であることも説明した。
氏はその場で、OpenStackの管理ツールであるIBM SmarterCloud Orchestratorを使ってインスタンスを作成し、テンプレートによって典型的なオンラインショップを作成するところをデモしてみせた。
再びSabbah氏が、IBMのOpenStackやクラウドへの取り組み紹介した。OpenStackのHavanaではIBMから380人が開発に参加しているという。また、IaaS、PaaS、SaaSの各レイヤーにおいて、オープンなアーキテクチャとAPIのエコシステムを重視しているとSabbah氏は強調した。
展示会場のIBMブースでも、同社の「SmarterCloud」ブランドを構成する、OpenStackを中心としたクラウド基盤製品をデモしていた。