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【OpenStack Summit基調講演】最新の採用事例やUbuntu、IBMの取り組みなどを紹介 (UbuntuでのJujuによるOpenStack構成をデモ)
(2013/11/7 12:12)
UbuntuでのJujuによるOpenStack構成をデモ、PaaSソリューションの共同開発も
初日の2つ目の基調講演では、Linuxディストリビューション「Ubuntu」を開発するCanonical社の創業者であるMark Shuttleworth氏が登壇した。
Shuttleworth氏はまず、Ubuntuについて紹介。OpenStackのリファレンスOSであり、実運用されているOpenStackの80%がUbuntuベースで動き、AWSなどのクラウドサービスで最も使われているOSだと述べた。
また、「ESXかLXCか」「SwiftかCephかiSCSIか」など競合テクノロジーの名前を挙げて、参加者それぞれに自分の選ぶテクノロジーのところで拍手させ、「選ぶのはあなた。Ubuntuは選択肢を提供する」と語った。
こうした選択肢を組み合わせるときに、検証済みの構成と簡便なユーザーインターフェイスを提供するUbuntuのソフトウェアとして、デプロイや構成管理のためのオーケストレーションツール「Juju」が紹介された。Jujuでは、ソフトウェアごとのデプロイ用設定「Charm」が用意され、WebのGUIやコマンドラインから選択して互いに結びつけることで、システムを構成できる。また、そこで作った構成(Juju bundles)を設定ファイルに書き出すことにより、同じ構成のシステムをいくつも作れる。
OpenStackはコンポーネントごとに独立しており、さらに外部のソフトウェアやハードウェアなどとも組み合わせられるのが特徴だ。こうした構成を作るのにJujuが有効であるとCanonicalは主張する。さらに、ベンダーのハードウェアやソフトウェアの互換性検証ラボと同じように、ソフトウェアやCharmとそれらの組み合わせを検証する「OpenStack Interop Lab(OIL)」という取り組みも紹介された。
「その次に来るのは……PaaS」として、PaaS基盤ソフトウェア「Cloud Foundry」を開発するPivotal社との共同作業により、Cloud Foundryのターンキーソリューション(そのまますぐに使えるソリューション)を提供するとアナウンスした。プロダクトとしては、Cloud FoundryのCharmと、OpenStackとCloud Foundryを組み合わせたソリューションを提供するという。
基調講演のほか、展示会場のCanonicalブースでもJujuがデモされていた。通常のシステムのほかに、“Juju上でアイスクリームを選んでトッピングを組み合わせる”というネタもデモし、来場者が操作して作ったアイススクリームを実際に渡していた。
Canonicalの中島健氏によると、CanonicalではOpenStackやJujuなどにおけるパートナーのエコシステムに力を入れたいという。氏は、日本でもOpenStackを含むUbuntuのサーバービジネスが動き出すなど、Canonicalでも日本市場を重視しており、日本法人の設立も目指したいと語った。