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Facebookが企業SNSに進出 コンシューマから攻略なるか

対企業関係を改善できるか

 13億5000万人のユーザーを擁するFacebookにとって、Facebook at Workは重要なプロジェクトとなる。新規ユーザー獲得による成長が限界に近づきつつある中で、法人分野はFacebookの新たな事業の柱となる可能性を持っているのだ。

 だが、企業とFacebookの“仲”は必ずしも良好ではない。生産性を落とすとの理由で、業務時間中のFacebook利用を禁じている企業は少なくない。

 そしてFacebookは、肝心のFacebook at Workのビジネスモデルについて、現時点で明かしていない。Facebookの売り上げの9割以上が広告からだが、もし企業向けサービスで広告主向けにデータを収集するのだとすると、企業側は使いたがらないだろう。

 とすると、直接支払いを求めるのか――。サブスクリプション料金を払ってSaaSなどのクラウドサービスを利用する企業は多い。Hudson SquareのアナリストDan Ernst氏はフリーミアムモデル(基本サービスは無料で高度な機能に課金するモデル)を「よいアイデアだ。長期的に理になかったものだ」とThe Streetにコメントしている。

 Financial Timesによると、Facebookは「まずは自分たちのサービスでユーザーが費やす滞在時間が長くなることに貢献するもの」と位置づけているようだ。