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世界の自動車大手の狙いは? 相次ぐ配車アプリ企業との提携

激動の自動車業界

 自動車業界の変化は、カーシェアリングだけではない。いまでは各社が公に取り組みを表明している自動運転だが、この分野の先駆けはGoogleで、“外部”にあたる非自動車メーカーだ。Appleにも自動運転車を開発するとの観測が何度も浮上しており、電気自動車のTeslaのような新興メーカーの成功も無視できない。

 自動車メーカー大手各社は、テクノロジー業界との提携を模索している。トヨタは4月に、以前から提携関係にあるMicrosoftとの提携を拡大し、コネクテッドカー技術で協業すると発表した。さらに最近は、Google(Alphabet)傘下のロボット開発会社Boston Dynamicsを買収するとの報道も出ている。Volkswagenも、Wall Street Journalによると「2020年に主要なモビリティプロバイダーとなることを目指す」としており、モビリティ専業の別会社を立ち上げる予定だ。

 フォードの大衆乗用車発売から100年の歴史を持つ自動車業界も、配車サービス、そしてコネクテッドカー、自動運転と、インターネットとテクノロジーが起こした荒波の中で、急速に姿を変えようとしている。

岡田陽子=Infostand