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次は半導体の外販進出 Amazonの狙いとインパクト
(2016/1/18 09:49)
自社内利用の枠を出て展開
Alpineの発表は、業界を驚かせた。Amazonは1年前にAnnapurnaの買収を発表したが、その目的は社内で利用するためと考えられていたからだ。
Annapurnaは、Avigdor Willenz氏が2011年に立ち上げたイスラエルの企業で、Amazonが買収するまで基本的にステルスモードで展開してきた。Willenz氏はMarvell Technology Groupが2000年に27億ドルで買収したチップ設計会社Galileo Technologiesの創業者として知られる。
AmazonがAnnapurnaを買収した際のVenture Beatの記事によると、「多くのデータを、少ない消費電力で伝送するデータセンター向けにARMベースのミッドレンジネットワーキングチップ」を開発するベンチャー企業で、買収額は3億5000万ドルという。
業界では、Amazonが自社のデータセンターで利用するためにAnnapurnaを買収し、Intelチップから社内技術に切り替えることで、長期的にコスト削減を図るのだと考えられていた。Wall Street Journalは「クラウドコンピューティング事業部のAWS(Amazon Web Services)に関連したデータセンターでAnnapurnaのチップ技術を実装すると予想されていた」と振り返る。
社内利用と考えられたのには、2012年に7億7500万ドルで買収したウェアハウスロボット開発のKiva Systemsを社内でのみ利用しているという前例も背景にあった。Wall Street JournalはOEM向けに提供するというAnnapurnaの発表を「珍しい展開」としている。