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オープン仕様「Eddystone」発表 Googleのビーコンプラットフォーム
(2015/7/21 11:25)
垂直型から水平型へ
ビーコンは新しい技術ではない。Bluetooth 4.0の一部として策定されたのは2010年のことで、Appleは独自仕様「iBeacon」を2013年に発表。「iOS 7」でサポートした。Googleも同年リリースした「Android 4.3(Jelly Bean)」でサポートしている。
ビーコンには最初に述べたように、美術館のほか、商業施設、イベント会場、バス停などさまざまなユースケースが考えられる。だが、合計でシェア9割に達しているiOSとAndroidがサポートして2年がたったにもかかわらず、一般的にはほど遠い。現在のビーコンの問題を、Redawriteは「垂直型」であることと指摘している。
例えば、米国の大手百貨店Macy'sは、AppleのiBeaconとO2O(オンライン・ツー・オフライン)サービスのShopkicksを利用してビーコンを用いたマーケティングを展開している。店内にビーコンを設置し、専用のアプリでビーコンと通信。入り口では来客時にウェルカムメッセージを送り、特定の売り場に来たらすぐに利用できるクーポンを送るといったことをしている。だが、これにはMacy'sの社内の開発者しか参加できない。
また、オープンなプラットフォームの必要性として、春にテキサス州で開催されたイベント「South By Southwest Interactive(SXSW)」の事例を紹介。「SXSWがビーコン技術の仕様を公開して、サードパーティが自由にアプリを開発できればよいのに」と指摘する。公式アプリと対応端末のユーザーがビーコンを利用して同じパネルに参加予定の人が近くにいることを通知するといったサービスを、せっかく提供したが、有効に生かすことができなかったという。
そして、こうした問題を解決できるのがEddystoneだ、とする。ReadwriteはEddystoneを「開発者の望みとなるビーコン」と呼んでいる。