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アシスト、AIアシスタント機能を追加したルールエンジン「Progress Corticon 7.1」 テストやサーバー管理の機能も強化
2025年6月2日 16:36
株式会社アシストは2日、米Progress Softwareのルールエンジン「Progress Corticon」の新版「同 バージョン7.1」を提供開始すると発表した。
Progress Corticonは、ビジネスの現場における割り振りやフロー制御、専門性の高いチェックなど、人による判断を必要とする業務上の意思決定を自動化するルールベースAI製品。
今回の新版では、ルール開発の効率を向上させるための機能が強化された。OpenAIと連携したAIアシスタントにより、自然言語での質問を通じてCorticonルールプロジェクト内のアセットが探索され、ルールに関するドキュメントを自動生成できるという。アシストでは、こうして設計文書の作成負担を軽減しつつ、複雑なルールセットの解釈を自動化することで、組織内ナレッジの共有を促進し、ベテランルール開発者の知見を次世代に継承させるような新たな手法を提供すると、その特徴を説明している。
さらにテスト機能が強化され、ルール最適化とテストケースの自動生成が可能になった。具体的には、新たに搭載された「ルールテストジェネレーター」により、複数のルールシートで構成されるルールフローの問題の特定や、ルールフロー実行中の特定ポイントでの評価データを容易に識別できるとのことで、特に、大規模なディシジョンサービスの場合に、トラブルシューティングが容易になるとしている。
加えて、Corticon Serverおよび統合Webコンソールの機能強化が行われた。単一のWebコンソール画面で複数バージョンのCorticon Server(6.0以降)を管理できるようになり、大規模なサーバー展開時やバージョンアップ時の運用効率が向上したほか、ディシジョンサービスのデプロイ時に、コンパイル時のCorticonバージョンとサーバーバージョンの互換性を強制チェックする機能が搭載された。非互換の場合はデプロイを拒否し、環境不一致による問題を未然に防止するという。
このほか、バッチルール処理時に特定エンティティをキャッシュし、データの重複取得を抑制して処理を高速化したり、JSON入力ペイロードでのオブジェクト配列対応を強化し、外部システムとの連携におけるディシジョンサービスの統合作業を簡略化したりしている。
なおProgress Corticonのライセンスは。パーペチュアル、サブスクリプションの2形態で提供され、価格は要問い合わせ。