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会計クラウド「freee会計」、経費精算の明細ごとにタグを付与できる「明細タグ機能」を提供
2025年6月2日 12:15
フリー株式会社(以下、freee)は5月30日、クラウド型会計システム「freee会計」において、経費精算の明細ごとにタグを付与できる「明細タグ機能」を提供開始したと発表した。
従来の「freee会計」では、経費精算の申請単位でのみ、部門・セグメント・メモタグを付与できる仕様となっており、タグによる収支管理を徹底したい企業にとっては機能が不足していたという。そこで、予算を管理するためにタグごとに経費申請を分ける、もしくは承認後にタグを手動で修正する必要があり、作業工数の増加や予算管理に誤りが生じるといった課題を抱えていたとのこと。
そこで今回は、1つの経費精算の申請単位からさらに細分化して、申請内の明細ごとにタグ付けを行える「明細タグ機能」を新たに提供する。これにより、部門タグ・セグメントタグ・メモタグなど、経費申請の明細ごとに適切なタグを付与したまま申請可能になったため、経理担当者が取引登録時に、明細に対してのタグの付け替えを行うといった作業が不要になり、経費を個別費用ごとにタグで分類して管理できるとのこと。
例えば、日常業務において、「営業部で計上する経費」と「人事部で計上する経費」の2種類が発生している場合、「営業部での経費申請」「人事部での経費申請」の2つの申請を作る必要があったが、1つの申請内で分けて計上可能になるとしている。
また、部門をまたいで複数の社員がプロジェクトにアサインされている場合、各申請者がタグを付与できなかったため、プロジェクトごとの予算管理や分析は困難だったが、明細タグ機能により、セグメントタグなどをプロジェクト管理タグとして明細に付与することで、複雑な予算管理が可能になるとのことだ。
なお今回は同時に、出張など規定の業務に対して、基本給とは別に支給される1日単位の手当や移動にかかるガソリン代の手当の支給について、事前に支給条件や計算式を設定可能になった。従業員が経費精算を実施する際に、経費科目の選択と一定の必要事項を入力するだけで金額が自動的に計算されるため、経費入力工数を削減される。