Infostand海外ITトピックス

スタートアップやソフトウェアに買収意欲 急ピッチで事業拡大を図るOpenAI

ブラウザーへの関心、ソーシャルネットワークの計画

 ChatGPTとGPTシリーズで生成AIのトップランナーであるOpenAIが、より広く展開しようとしている――。そして、その分野はいわゆるAI製品以外の分野に広がりつつあるようだ。

 まずブラウザー。独禁法訴訟に直面しているGoogleがブラウザーChromeの売却を余儀なくされた場合、OpenAIはその買収に関心があることが明らかになった。Reutersなどが伝えている。

 Googleの検索市場およびデジタル広告市場における独占的行為を巡って司法省が起こした2件の独占禁止法訴訟は、「救済措置」の検討段階に入っている。連邦地裁は4月17日に同社の違法な独占を認定。その是正措置としてChromeの分離・売却が浮上している。

 そして4月22日に開かれた公判で、ChatGPT製品責任者のNick Turley氏は、Chromeが売却された場合は買収を検討すると証言した。

 買収だけではない。4月16日には、ソーシャルネットワークに参入する計画も報じられた。消息筋の話として伝えたThe Vergeによると、プロジェクトは早期段階でソーシャルフィードを持つChatGPTの画像生成にフォーカスしたプロトタイプが動いているという。Altman氏が私的に外部にフィードバックを求めているとも報じている。