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CNAPPスタートアップを過去最大額230億ドルで GoogleのWiz買収報道

イスラエル軍諜報部隊「Unit 8200」

 買収金額が最高額なのは、買い手のGoogleから見た時だけではない。イスラエルのハイテク企業として、また非公開のサイバー企業としても最高額になる、とイスラエルのテックニュースサイトC Techは報じている。

 Wizの創業者は、Assaf Rappaport氏、テクノロジー担当バイスプレジデントのAmi Luttwak氏、プロダクト担当バイスプレジデントのYinon Costica氏、R&D担当バイスプレジデントのRoy Reznik氏の4人だ。Wizの前、2012年にSaaSのセキュリティAdallomを創業して、2015年にこれをMicrosoftに3億2000万ドルで売却している。

 その4人ともが、イスラエル国防軍参謀本部諜報局の情報収集部隊「Unit 8200」の出身だ。Unit 8200出身者が起業したセキュリティ企業には、Check Point Software Technologies、Palo Alto Networksなどそうそうたる名前が並んでいる。

 「買収が成立しなかったとしても、イスラエルのテック分野への信頼の証だ」と政府機関Israel Innovation AuthorityのCEO、Dror Bin氏はReutersにコメントしている。

 なおMandiantの創業者Kevin Mandia氏も米空軍のサイバーセキュリティ部門でキャリアを始めている。軍とサイバーセキュリティは切っても切れない関係にある。

 Wall Street Journalによると、取引は決裂に終わらなければ「まもなく」締結になるとのことだ。