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Amazonがデバイス製品を刷新 次のリーダーはMicrosoftから?

MicrosoftのPanay氏が移籍?

 そこで注目を集めているのがMicrosoftのPanos Panay氏だ。同社で19年のベテランで、Surfaceシリーズの成功によって2018年に最高製品責任者に就任。さらにエグゼクティブバイスプレジデントとして、Windows 11の開発も指揮した。

 ところが、Panay氏は9月18日付のX(Twitter)で「次の章を書くため、新しいページをめくることを決めた」とツイートした。同日付のBloombergは、Microsoftを退社して、AmazonでLimp氏の後任としてEchoとAlexaの責任者になると報じた。

 これにはAmazon、Microsoft双方がノーコメントで認めていないが、他メディアも同様の内容で後追いしており、確度は高そうだ。Insiderが取材したMicrosoftの関係者によると、Panay氏はWindows+デバイス部門の最近の変化に不満を持っており、Amazonへ移籍を検討しているとうわさされていたという。

 Panay氏がAmazonでデバイス部門の指揮をとったら、どうなるだろう。

 Panay氏は、Microsoftでは、あらゆることに「white glove service」(最高のサービス)を求める厳しいリーダーで、「特別な配慮と細部まで注意の行き届いたプレミアムな体験を期待していた」(匿名の関係者)という。ユーザー体験を非常に重視する方向となりそうだ。

 一方、Amazonを去るLimp氏は、デバイス部門の巻き返しには立ち会わないことになる。

 本人は、ブログの中で退社の理由について「私は未来を別のレンズで見てみたい。その未来がどんなものなのか今は分からない。ただ、見たい未来がコンシューマーエレクトロニクスの分野でないことは確かだ」と述べ、他の分野に進むことを示唆している。