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迷走のTwitterで新CEO Yaccarino氏が直面するもの

広告事業立て直しへの期待

 Twitterの売上の90%は広告が占めるが、Musk氏の一連の”改革”から広告主は大きく減っている。CBS Newsは2月13日付の記事で、上位1000社の広告主のうち625社が出稿を停止したと報じていた。

 停止した大口には、Coca-Cola、Unilever、Jeepなどがある。その結果、上位1000社の広告主からの売上(月ベース)は、2022年10月の1億2700万ドルから、今年1月末には4800万ドルに縮小したという。

 そんな中で、Musk氏のあとを引き受けたのは、NBC Universalのグローバル広告部門トップだったLinda Yaccarino氏。メディア業界で長い経験を持つ女性経営者だ。

 CEOに就任にあわせてYaccarino氏を取り上げたWall Street Journalによると、Yaccarino氏はNBCUniversalでは“広告セールスマシーン”として知られ、「ベルベットのハンマー」というニックネームを持っている。

 ソフトで共感を大事にする当たりの良さの中に、強力な押しの交渉力を持っていることを表した言葉だ。またYaccarino氏は非常に強気のトップで、新しいアイデアを実行することでも知られているという。

 実際、NBCUniversalでは、Yaccarino氏が率いた2000人のチームは12年間で1000億ドル以上の広告売り上げを叩き出したという。

 Wall Street Journalは、広告ビジネス面でのYaccarino氏の手腕を認めながら、エンジニア文化の強いTwitterで実力を発揮できるかが課題と分析した。