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Uberがフルクラウドへ Oracleのクラウド事業が躍進中

7年間の戦略的提携で、相互にサービス提供

 Oracle、Google CloudとUberの契約は、ともに7年間。金額などの詳細は非公開だが、Oracleのプレスリリースによると、「戦略的イニシアティブにリソースを集中する」という。

 Uberは重要なワークロードの一部をOCIに移行して、インフラのモダン化を進めるとしている。UberのCEO、Dara Khosrowshahi氏は「Oracleは価格、柔軟性、セキュリティの理想的なバランスを提供する」と述べている。

 提携は双方向で、Oracle側はUberの法人向けサービス「Uber for Business」をグローバルで契約。ラストマイル物流での消費者体験を含む小売と配送ソリューションを共同でのイノベーションも進める。既に貨物の配車サービス「Uber Freight」では、Oracleの「Oracle Transportation Management Cloud」と直接統合が完了しており、出荷のリアルタイムでの価格を実現しているという。

 なお、Google Cloudとは、「Google Maps」「Google Ads」などのサービス、分散型リレーショナルデータベース「Google Cloud Spanner」などの活用も含むという。

 不透明な経済状況の中で、相互にコストを抑え、キャッシュを節約する提携を選択したということだ。